
©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『第4話 キャベツ煮/オーク』&『第5話 おやつ/ソルベ』感想
第4話はゴーレムの土を利用して、
野菜を育てるセンシの姿が描かれる。
彼がダンジョン内のメンテナンスをしつつ、
自給自足をする理由についても触れられた。
納得できる内容ではあったが、
なぜセンシがダンジョンにこだわるようになったのか?
その根本となる理由まではわからなかった。
彼は言葉足らずなところがあるため、
説明しきれていないという可能性もあるが、
意図的に隠している線もありそう。
そしてマルシルのヘアースタイルに変化が生まれた。
今までよりもお姉さんのように見えるが、
相変わらず表情が豊かで、見ていて楽しいキャラクター。
後半のオーク族関連のエピソードでは、
興味深いキーワードが登場した。
まず、この迷宮を作り上げたのは「狂乱の魔術師」。
この人物を倒せば迷宮内のすべてが手に入るとのこと。
また、オークの族長はライオスのことを「トールマン」と呼んでいた。
この世界の普通の「人間」に該当するのがこの種族なのか、
ライオスのみを指すのかはなんとも言えないところ。
第5話の冒頭では、主人公たちとは異なるパーティーの様子が描かれる。
ライオスよりも若そうなカブル―という青年がリーダーをしており、
多種多様な種族で構成されている様子。
彼らの活躍を見せてくれるのかと思いきや、
なんとあっさりと全滅してしまう。
その原因となった魔物には、ライオス達が対処することになるのだった。
カブル―達もそれなりに名が売れていたにもかかわらず、
全滅してしまったということから、
この迷宮が相当な難易度だというのがわかる。
つまり深層まで潜ることができていたライオスたちは、
相対的に見てかなりの実力者ぞろいということになるのだろう。
勝手な感覚だがカブル―が「レベル18」ぐらいで、
ライオスが「レベル40」ぐらいだとニラんでいる。
その主人公だが第3話で剣に寄生していた魔物に
「ケンスケ」と名前をつけていた。
コイツを連れていることを仲間に黙っているということは、
バレたら怒られるという自覚があって隠しているということだ。
何よりも自分の好奇心を優先するやべぇヤツである。
そして久しぶりに物語の目的である、
ライオスの妹、ファリンについても描かれた。
聖職者としての有能さや優しい性格をしていることはわかったが、
ライオスと血がつながっているのなら、
彼女もやべぇ娘である可能性は非常に高い。
あと、毎回見ているオープニングでの彼女のシーンが、
どうにも不穏なカットに見えてしまってしょうがない。
コメディタッチの物語ではあるが、
容赦がない描写も入れてきたりするので、
ちょっと心配に感じていたりもする。
コメント