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©2025時野洋輔・アルファポリス/勘違いの工房主製作委員会
第1話「自己評価の低い雑用係が、実はとんでもスキルの持ち主だったというよくある話」&第2話「はじめての工房」感想
主人公の「クルト」は英雄パーティーで雑用係として働いていたが、役立たずという理由で追い出されてしまう。そんな導入から始まるファンタジー作品だ。
「追放系」の定番のような設定で、主人公の有能さに仲間というか、主にリーダーが気づかずにメンバーから外されるパターン。
ただ、クルトのキャラクター性のおかげか、あまり胸糞展開に感じなかった。
彼の見た目はカワイイ系のショタっ子で、性格は世間知らずだがお人好しな善人といった感じ。追い出されたにもかかわらずメンバーに対して恨みも抱いている様子もなく、可能ならばパーティーへ復帰をしたいと考えている珍しいタイプなのだ。
また、戦闘技能こそ最低ランクでバトルでは役に立たないものの、それ以外の能力は最高ランク。何をやらせても莫大な利益を生み出したり、いともたやすく問題を解決したりするが、彼自身は自分の能力の高さに気づいていないため、至って謙虚。
序盤の展開としては、クルトと知り合った人間たちが徐々にその有能さに気づいていくという流れになっていた。
興味深かったのは、クルトを追い出したパーティーメンバーの1人が、実は彼の有能さをすでに把握していたところ。クルトが目立たないように英雄パーティーを隠れみのに使い、追放されたあとも誘導していたフシがある。
今後このあたりがどのように描写されるのか気になる部分。
また、クルトは一般的に知られていない村の出身。かなり特殊な場所であることが匂わされていたので、生まれ育った環境のおかげで身についた能力という可能性もありそうだ。
今のところは結構見やすい作品といった印象。ストーリーもテンポ良く進んでいくし、クルトが変にイキっていないので受け入れやすいというのが大きい。
なお、主人公が少年のせいか女性キャラの年上率が高い気がするので、「おねショタ」好きの方はチェックしてみてもいいかもしれない。
登場するヒロインに次々に認められる展開はある種の気持ち良さはあるが、それ一辺倒になりそうな懸念もあるので、キャラクターの差別化や個性にも期待している。
引き続きレビューを書くかは微妙だが、何話か視聴を続ける予定。
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