【マンガ】『レジスタ!』(藤丸)1巻レビュー

マンガ

©藤丸/小学館
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。


36歳のおっさんが恋した相手は女子高生!?

主人公の「花田 和己(はなだ かずみ)」は、
脱サラしたフリーの作詞家

36歳という年齢で独身なのは、
かつて婚約者に浮気をされた過去があるから。

そのせいかラブソングの作詞には、
どうしても筆が乗らないという弱点があった。

恋愛はおろか結婚などもってのほか、
1人で生きていくという決意をしていたが、
スーパーの店員「志乃崎 純(しのざき じゅん)」
一目ぼれしてしまう!?

その落ち着いたたたずまいから、
20代前半ぐらいを想像していたが、
なんと彼女は女子高生だったのだ!


本作は女子高生に恋をしてしまったおっさんを描いた、
ラブコメテイストのストーリー。

ただ、1巻の時点では和己は、
純が女子高生でることは知らないため、
その事実を知るのは読者のみという状態だ。

一応、純視点のエピソードもあったが、
物語の尺的にも主役は和己で、
純はメインヒロインという位置づけなのだと思う。

というわけでイイ歳をしたおっさんが、
少女相手に一喜一憂する姿が見どころ。

ただ、和己は常識人な上に、
恋愛に対して臆病になっているため、
自分から純に声を掛けることはほとんどない。

純のほうも和己に対しては、
1巻の最後でようやく名字を認識する程度。

あくまでも印象の良いお客様の1人という具合だ。
関係が発展するには時間が掛かりそうなので、
じっくりと関係を深めていく流れになると予想している。


個人的に気にっている点は絵柄。
特に志乃崎 純の色気がヤバイ!

左ほほの下にホクロという珍しいキャラクターデザインだが、
そこが彼女のセクシーさに一役買っているのだ。

大人っぽい外見ではありながら、
年齢相応に大人になり切れない部分
見え隠れしている点もポイント。

純の親友の「奥野 千代子(おくの ちよこ)」も、
かなり気になるキャラクター。

千代子は顔出ししていないアーティストで、
おそらく友達にもそれを秘密にしているが、
仕事の都合で和己と直接会うことになる。

曲を通じて意思疎通できていたのが印象的。

この2人の関係性がかなり興味深かったので、
ここだけでも1つの作品として成立しそうな勢いだ。

プライベートがサラッと描かれた純よりも、
現時点ではキャラとしても立っていたかもしれない。


なお、純は純で刑事の母が女手ひとつで育てた
という事情が明かされたので、
そのあたりがどう物語に絡んでくるのか気になるところ。

あと、純が働いているスーパーに行く際に、
必ずと言っていいほど橋を渡るシーンが入るのだが、
ここも雰囲気があってイイ感じだった。

東京都内の地理に明るくないが、
「ソラマチ」というワードが登場したわけだし、
隅田川なのだろうか?


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