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©田村結衣・講談社/「矢野くんの普通の日々」製作委員会
第1話「矢野くん」~第4話「好きな人」感想
原作マンガは未読なので完全初見。アニメのみの感想になる。
ケガが絶えない男子高校生「矢野 剛(やの つよし)」と、彼を心配する女子高生「吉田 清子(よしだ きよこ)」の日常を描くラブコメディ。矢野くんの身を案じるあまり、彼から目が離せなくなる吉田さんだったが、それが恋心であることを自覚していくという物語だ。

矢野くんの「そうはならんやろっ!」的なトラブルについては、今のところ父親譲りの不運な体質によるものとしか語られていない。ぶっちゃけた話、視聴者的に見れば呪いや祟りのレベルだが、クラスメイトがフツーに受け入れているところが面白かった。というか、クラスメイトの人間ができているため感心してしまった。もし私なら、お近づきになるのをためらってしまう。ナニはともあれ、お祓いでもしてもらったほうがイイのではないか?
そんなワケで登場人物に明るく性格のイイ人間が多いおかげか、ストレスを感じずに視聴できるのがポイント。クールでありながら吉田さんを温かく見守る親友の「メイ」や、矢野くんにホレているのを承知で吉田さんに告白してくる「羽柴」がイイ味を出している。
つーか、羽柴はマジでイイヤツすぎ! 私が友人なら吉田さんには彼をオススメするだろう。ただ、彼女は矢野くんの傷や血に反応していた描写があった。もしかしたら、自分でも気づいていないアブノーマルな性癖を抱えている可能性がある。

そんな異常者疑惑のある吉田さんだが、恋する姿はフツーのJK。やや天然気味な性格をしており、周囲の人間に自分の気持ちがバレバレという点もご愛敬。表情も豊かでキャラクターとして魅力的なのは間違いない。
一応、主人公は矢野くんのようだが、彼は吉田さんを上回る天然キャラなので、何を考えているかよくわからない。実際、心情については吉田さんのほうが詳しく描写されているため、彼女のほうが感情移入しやすい気がした。

構成としては学園を舞台にした日常モノなので、大きな事件は起こらないが話のテンポが良く非常に見やすかった。例えば吉田さんが矢野くんへの想いをあっさり認めるなど、フツーならもったいつけそうな部分を、サクッと済ませてくれたのも◎。主役2人だけでなく、適度なタイミングで脇役も掘り下げられたので、メリハリも感じたところ。
物語の行く末がものすごく気になるというタイプの作品ではないが、肩の力を抜いて気軽に楽しめるので、そういったものを好む方にオススメ。おそらく矢野くんの不幸体質に関しては「出オチ」というか、そのものに深い意味は無さそうなので、そこを気にするのは損だと思う。



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