
©実樹ぶきみ(秋田書店)/SHY製作委員会
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『第3話 食卓会談』感想
主人公の紅葉山 輝(もみじやま てる)が、
友達になった小石川 惟子(こいしかわ いこ)と
遊びに行くというストーリー。
ちなみに松葉杖をついていた惟子の脚に関しては、
前回、心が暴走して変貌してしまった副作用で、
完治してしまったとのこと。
待ち合わせで合流した瞬間、
輝の私服をさりげなくほめるあたり、
小石川さんのイケメン度は非常に高いと思われる。
彼女は女子校でもモテるタイプだろう。
というか、女子にこそモテる気がする。
惟子としてはシャイに救われた
お礼のつもりで遊びに連れ出したのだが、
輝はインドアなキャラクター、略してインキャなせいで、
気持ち悪くなってしまうのだった。
休憩のために入ったお店で惟子から、
シャイの正体が輝だと知っている人物について問われるが、
「小石川さんとほかのヒーローだけ」と答える。
両親にも話していない理由についても触れられていたが、
正直、本当かどうかは疑わしい。
第2話の葬式のシーンもあったため、
話せない理由がほかにもありそうな気がする。
続いて迷子の少年の助けるくだりも描かれるが、
ここでも小石川さんの頼れるイケメンっぷりを発揮。
同級生にここまでカッコイイ女子がいたら、
中学生女子としては男子に目が行かなくなりそうだ。
その後、ウォッカを常飲している
ロシアのお姉さんヒーロー・スピリッツから呼ばれ、
惟子と一緒に宇宙にあるヒーローの基地へ向かうことになる。
どうやら前回、惟子を暴走させた指輪を、
無傷で回収できたのは初めてのことで、
その件についてユニロードが話を聞きたいとのこと。
指輪自体は心の力をエネルギー源にして、
超人的な力を発揮させるというもの。
ヒーローと原理は似たようなものだが、
指輪のほうは悪意を持って強制的に力を引き出してしまうらしい。
また、敵と思われる少年の名前がスティグマと判明。
彼は世界各地で目撃情報があるようだ。
最終的にシャイのヒーローとしての強さと覚悟を確かめるために、
イギリスのヒーロー・スターダストと戦うという流れになる。
本格的なバトルは次回に持ち越しだが、
スターダストとスピリッツの間で気になるやり取りもあった。
スピリッツがシャイと戦うといった時に、
スターダストから「感情移入しすぎていて無理」
「誰かさんと重ねている」というようなことを言われていた。
この「誰かさん」は「先代日本のヒーロー」である可能性が高い。
その人物とシャイ、というか輝が似ているため、
彼女のことを気にかけているということなのだろう。
話の流れ的に故人となっていそうなので、
例の葬式のシーンが連想されてしまう。
感想としては安定して面白いという感じ。
作画もていねいだし登場人物も個性があって、
キャラが立っていると思う。
ただ、主要人物に女子率が高いので、
男女の恋愛模様に関しては、
あまり描かれないような気がしている。
キャラクターデザインも結構好みで、
ラブコメ好きとしては残念ではあるが、
少女が頑張るヒーローモノとして楽しんでいこうと思う。
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