
©一色一凛/マイクロマガジン社/暴食のベルセルク製作委員会
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『第3話 ロキシーの視察』感想
主人公・フェイトの雇い主で、
聖騎士のロキシー・ハート。
彼女がお忍びで街に視察に向かうとのことで、
フェイトもそれについて行くことになる。
さまざまなお店を見て回って、
デートイベントっぽいノリで進んでいくが、
ロキシーがあまりに天然というかうかつなせいで、
フェイトの「マズイ、バレる」というくだりが、2回も続いてしまった。
おまえら本当に隠す気あるのか?
とツッコミを入れてしまいそうになる。
話のできる剣・グリードのアイデアで
ピンチを脱するという展開が続く。
彼は長年生きているという可能性もあるが、
一番、冷静で頭が回るのが剣ってどうよ?
あと、グリードから茶々入れられるたびに、
フェイトが「うるさい!」と返して、
ロキシーは自分に言われていると勘違いするシーンがある。
自分だけがコミュニケーションを取れる存在が相棒だと、
よくこういった描写を見かけるが、
本作では「読心」というスキルのおかげで会話が成立しているハズ。
なぜ、フェイトはわざわざ声に出してしゃべるのだろう?
と疑問に持ってしまう。
このスキルは心の声が聞くことができるだけで、
コミュニケーションを取るには声を出すしかないのか?
ちなみにロキシーが街に来た理由というのが、
ゴブリンの大量死について調査するため。
これは前回フェイトが飢餓状態を
抑えるために行なった結果ではあるが、
ちまたでは正体不明の「はぐれ魔物」の仕業とされている。
魔物の討伐について聖騎士が動くことになったらしいが、
フェイトの元雇い主であるブレリック家が、
ロキシーにその情報を渡さなかったので、独自に調べる必要があったのだ。
情報収集のために酒場をおもむくと、
フェイトがいつも座っていたカウンターには花が飾られており、
「死んだ常連さんの……」と言いかけて、
マスターが彼に気づくという展開が描かれる。
前回も書いたが、天外孤独のようなフェイトに、
目を掛けてくれる大人がいたという描写は、結構うれしくなるところ。
というか、死んだと思われるほど
ご無沙汰しているのは問題だろうフェイト?
生きているなら連絡ぐらいはしておけとは思う。
全体的な感想としては、やはりグリードの存在が大きい気がした。
フェイトとのやりとりが漫才のようで、
本作における笑いの要素を担っていると思う。
特に今回はロキシーもボケ担当だったため、
彼のツッコミというか茶々入れがイイ感じにハマった。
本作について第1話の段階では不遇な主人公が、
スキルの力を使ってのし上がっていくような印象を持ったが、
どうやらそこまでハードモードではないらしい。
第2話では無事ホワイト企業に転職できたわけだし、
今のところはロキシーに正体がバレないようにすることだけが、
最大の懸念点になっている。
底辺からの逆転劇を期待するには
マイナス要素の解消が早すぎるので、
その点に関しては楽しみ方を変えていったほうが、
よさそうな印象だ。
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