【アニメ】『全修。』第7話レビュー

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第7話「初恋。」感想

今回は現実世界でのエピソードがメイン。

それぞれの時代で「広瀬 ナツ子(ひろせ なつこ)」に強く影響を受けた人物の口から、彼女の人となりが語られるという構成だ。

まずは平成18年(2006年)。ナツ子が小学3年生(8~9歳)の時の話で、語り手は同級生の「市橋ミドリ」という女の子。

ミドリいわくナツ子は元々変わり者だったらしいが、『滅びゆく物語』の映画を見てからというもの、何かに目覚めたように絵を描き始めたようだ。

この頃からナツ子は「巨匠」になることを目標にして生きることになる。

学校の図書室でアニメ雑誌を写本したり、目を閉じたままキャラクターの模写しようとしたりと、常軌を逸した行動を繰り返していたが、周囲の目を気にせずに何かに打ちこむナツ子の姿にミドリは心を奪われる

コレがミドリにとっての初恋(トゥンク)であった!


次は平成23年(2011年)。ナツ子が中学2年生(13~14歳)の時の話で、語り手は陸上部所属の男子「二ノ宮シュウ」

自分のことをやたらと観察するクラスメイトの広瀬ナツ子のことを意識してしまうが、もちろん彼女のほうに恋愛的な気持ちは一切ない。喉仏の動きや走る姿に興味があっただけで、シュウの名前すら覚えていないというオチだ。罪な女である……。

コレがシュウにとっての初恋(トゥンク)であった!

ちなみにシュウのセリフに「秒速」というワードがあったが、今回の構成自体がおそらく『秒速5センチメートル』のオマージュになっている。


続いて平成26年(2014年)。ナツ子が高校3年生(17~18歳)の時の話で、語り手はアニメーション研究会に所属する大学生の「蒼井三郎」

学際で上映するミュージックビデオの作成中だったが、自分たちの実力に見合わない高い理想を掲げてしまったことで制作が難航。そこへ助っ人として、ナツ子がやって来るという流れだ。

ただの手伝いだったがハズだが、持ち前の才能を発揮していつの間にか「監督」にまで上りつめる。彼女が完成させた作品を見た三郎は、今まで感じたことがない感情を抱く!

コレが三郎にとっての初恋(トゥンク)であった!


そして令和元年(2019年)。作中の現代へと時代が進み、22歳のナツ子はアニメ制作会社「スタジオコンコン」でバリバリ働いていた。語り手は社長の「フクシマ ナオミ」

ナツ子という天才(金を稼ぐ能力)を察知して、なんと108回目にして最後かもしれない初恋(トゥンク)を経験するのだった! なんじゃそら!? これは『滅びゆく物語』の「鶴山亀太郎(つるやま かめたろう)」を見た時以来の感覚らしい。

ちなみに『初恋 ファーストラブ』の企画はナオミの発案で、ナツ子に不向きな内容だと把握した上で打診していた様子。ようするに彼女が殻を破って、ひと皮むけるために必要だと考えていたのだろう。

さまざまな手段で初恋を理解しようとするも、それを果たす前に「ハマグリ弁当」事件が発生してしまい、この世界に来てしまったというわけだ。


仲間たちと食卓を囲み楽しい時間を過ごすナツ子は、「『滅びゆく物語』ってこんな幸せでいいんだっけ?」と自問するが、そこへ「鳥監督」がやって来て「いいわけねぇだろ」と言い放つのだった。

淡々としていたものの不満や怒りが伝わってくる絶妙な言い方で、今後の不穏な展開を予感させられたところ。

さて、今回はナツ子の過去の姿が描かれたわけだが、中学生時代はすでにメガネっ娘でピアス着用だった。それ以降はコンタクトレンズ派になったのかもしれないが、ピアスに関しては何かしらアニメの影響という可能性もある。

展開予想としては、初恋を知らなかったナツ子が「ルーク」を相手にその感情を知り、現実世界に戻った時に『初恋 ファーストラブ』に反映されるというのが手堅い。その通りでも構わないのだが、せっかくのアニメオリジナル作品なので、想像もつかない展開を見せてほしいとも思っている。


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