
©天乃聖樹・KADOKAWA/クラ婚製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第1話「大嫌いな女子と結婚した。」感想
主人公の「北条 才人(ほうじょう さいと)」は、
何かにつけて突っ掛かってくるクラスメイトの
「桜森 朱音(さくらもり あかね)」を苦手としていた。
ところがある日、才人の祖父と朱音の祖母の企みにより、
彼女と結婚することになってしまう!?
険悪な2人が同じ家で共同生活を送ることになり、
関係が変化していくという内容のラブコメ作品だ。
ラノベ原作でコミカライズ版も発売されている。
先に申し上げておくと、
かなりツッコミの多いレビューになってしまった。
ただ、ネガティブな意味合いというよりは、
それ自体を楽しんでいるというニュアンスだ。
さっそく感想について。
まず、才人は学年一位で朱音のほうは二位という、
主役2人が成績優秀な設定だが、
それを感じさせないほど低レベルな口ゲンカをしていて驚いた。
罵倒の語彙自体は豊富だが、
悪態のつきかたは子供そのもの。
特に朱音については当たり屋みたいにカラんでくるので、
かなり昔の「理不尽系のヒロイン」を彷彿とさせる。
今後その理由が明かされるのだろうし、
自分は既視感があるので平気だが、
若い層に受け入れられるか不安なレベル。
そして彼らが結婚しなければならない理由というのも、
かなり強引である。
才人の祖父「北条 天竜(ほうじょう てんりゅう)」と、
朱音の祖母「桜森 千代(さくらもり ちよ)」は旧知の間柄。
学生の頃は相思相愛の関係だったが、
天竜に許嫁がいたため結ばれなかったらしい。
しかし、お互いの連れ合いが亡くなったので、
現在は男女のつき合いをしているとのこと。
今の人生に後悔はないが、
最初から結ばれていたらどうなっていたかと考え、
自分たちの果たせなかった想いを、
孫で成就させることにしたのだ!
イヤ、意味不明っ!
好き合っていたアンタらはともかく、
孫でそんなコト考えるかフツー?
しかも提案を呑まなければ北条グループの代表を、
その辺で拾ってきた犬に継がせるという言う始末。
才人は自分の夢のためにグループを継ぐ意思があるので、
それを人質に取った形になるわけだが、
「結婚しなければ継がせない」とかでもいいだろう? 犬って……。
その後、朱音が「石倉 陽鞠(いしくら ひまり)」という親友に、
電話で相談するくだりも面白い。
家の都合で好きでもない相手と
結婚させられることになったらどうする? と問い掛けると、
陽鞠からは「そんな縄文時代みたいなことありえない!」と返される。
縄文時代!? いくらなんでも時代をさかのぼり過ぎだ!
その時代のセンパイたちは、もっと原始的に生きていたぞ!
コミカライズ版をチェックしてみたが、
そのままのセリフだったので原作通りという可能性が高い。
結婚制度が正式にできたのは「明治時代」だが、
なんらかの理由で「大正」や「昭和」といった
元号は使えなかったのかもしれない。
ちなみに陽鞠は好きな相手についてボカしていたが、
そのあとに流れるオープニングで、
思いっきり才人に接近していたので、
彼女を交えた三角(四角?)関係になるのもバレバレ。
色々とツッコミどころは多いが、
見ている最中は結構笑えたので、
たぶん追いかけて視聴しまうと思う。
ただ、レビューを書くかはなんとも言えない……。
朱音がどれだけカワイイ面を見せてくれるかが勝負だ!
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