
©実樹ぶきみ(秋田書店)/SHY製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『第4話 心ない人』感想
前回の続きの展開で、
日本のヒーロー・シャイと、
イギリスのヒーロー・スターダストの、
バトルが描かれることになる。
シャイの勝利条件は、
スターダストの顔面に一発でも入れれば良く、
シャイの心が折れない限り負けはない。
そのため本格的な戦いというよりは、
シャイの能力を目覚めさせるための、
半分訓練のような内容になっている。
しかし、スターダストは容赦なく、
シャイに攻撃を加えてくるので、
描写としては結構ハード。
男性キャラクターにボコボコにされる、
女性主人公といった図式で、
ご時勢的になかなか珍しいシーンだと思う。
かなり痛めつけているにもかかわらず、
相手に憎しみの感情を向けることもなく、
それどころか自分自身も忘れていたような、
本質の部分をシャイに見抜かれてしまい、
動揺を隠せないスターダスト。
最終的にシャイは力を使い果たして元の姿に戻ってしまうが、
その一瞬前にスターダストに攻撃が当たっていたようで、
彼はシャイのことを認めてくれたのだった。
気絶から目覚めた紅葉山 輝(もみじやま てる)のそばにいたのは、
スイスのヒーローであるレディ・ブラックと、
ドイツのヒーローであるドクター・シュヴァルツ。
2人はスターダストが設立した
国際救護団体「黒十字」のメンバーとのこと。
前回でも少し触れられていたが、
スターダストは慈善事業にもかなり力を入れている様子。
その後は地球に戻った輝は、
小石川 惟子(こいしかわ いこ)の前で、
ヒーローとしての決意を口にするといった流れ。
ラストに中国での事件および、
ヒーローと思われる人物がテレビに映されていたので、
次回は中国のヒーローが登場しそう。
今回わかったことはヒーロー側の人間にも、
それそれ過去に問題や悩みを抱えており、
そのことがヒーローをやるきっかけとなっているということ。
今回スターダストの過去がサラッと描かれただけだが、
なかなかにハードな環境だった模様。
現状、過去が描写されたのはシャイとスターダストのみだが、
ほかのヒーローも同様である可能性が高い。
黒い指輪によって暴走させられてしまう人間がいる一方で、
トラウマがあってもヒーローになるという人間もいる。
紙一重でありながら心のありようで、
存在が変わってしまうのは興味深いところ。
新キャラについてはレディ・ブラックが
ツインテールな上に典型的なツンデレキャラと言った感じで、
かなり好きなタイプ。ただ、デザインに関しては
某ボーカロイドに似ている気がする。
個人的に女性のノースリーブは好きなので、
彼女の活躍に期待したいところだが、
能力的に後衛キャラっぽいので派手に動くのは厳しいだろうか?
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