【アニメ】『葬送のフリーレン』 #10 強い魔法使い レビュー

アニメ

©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

​※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。

▼アニメ『葬送のフリーレン』公式サイト
https://frieren-anime.jp/


『#10 強い魔法使い』感想


今回は「原作3巻」の「第21話 卑怯者」から
「第22話 服従の天秤」のまでの2話分
原作ではリュグナーが死ぬ間際に、
フェルンと魔法使いについての問答を行なうが、
アニメではフリーレンと師匠である
『大魔王使い フランメ』の語らいから始まるという構成。
どうでもいいことだが、
リュグナーの大量出血描写に驚いた。
原作の3倍ぐらいの量が飛び散っていたので、
きっとフェルンの魔力もアニメのほうが
3倍ぐらい強力だったに違いない。
襲撃されたエルフの集落に現れたフランメは
魔族の亡骸に向かって『玉座のバザルト』とつぶやいたが、
顔を知っていたということだろうか?
それはそうとフリーレンについて、
姿かたちは今と変わりないが、
若干しゃべり方に幼さを感じたような気がする。
この時の彼女は、本当の意味でまだ子供だったのかもしれない。
フリーレンを追っていた魔族の1人は、
​「エルフを皆殺しにしろ。それが魔王様の命令だ」​と言っていたが、
魔王がそこまでエルフに固執する理由とは何だろうか?
フリーレンの言葉から察するに、
エルフという種族自体に魔法の適性がありそうなので、
それを恐れたとも考えられる。
また、人間とは比べ物にならないぐらい長寿なので、
長い年月を掛けて魔法の鍛錬を続けると、
自分に匹敵する実力を身につけることを懸念したとか。
あるいは魔王自身がエルフという、
トンデモ設定も予想としては面白いかもしれない。
ヒンメルが勧誘に来た時に
フリーレンの魔力を見たハイターが、
「私の五分の一ぐらい」と言っていた。
この時のフリーレンはフランメの指示通り、
魔力を「十分の一以下」に抑えているはず。
そうなるとざっくり計算ではあるが、
下記の式が成り立つことになる。
​​フリーレンの魔力 × 0.1 = ハイターの魔力 × 0.2​​
つまり、フリーレンの本来の魔力が「10」だとすると、
ハイターの魔力は「5」と導き出される。
人間として考えれば相当な実力者と言っていいだろう。
そして一瞬のダイジェストの中で、
ヒンメルに斬りつけられるアウラの姿を発見。
あの状況からどうやって生き残ったのか謎ではある。
現在のフリーレンは相手の魔力から
さまざまな情報を入手しそれを分析することができる。
目の前にいる『七崩賢 断頭台のアウラ』に関しても、
視聴者に色々と教えてくれるのだ。
というわけで、アウラの情報。
・500年以上生きた魔族であること
・生涯のほとんどを鍛錬に費やしたこと
・魔族の中でもかなりの長寿であること
意外というか何というか、
アウラはこんなナリして結構な努力家だった。
人生の大半を努力し続けるなんて、
普通に尊敬してしまう部分だ。
自主的に服従してしまいたくなるぞ。
そういえばリュグナーもそんなことを言っていたので、
魔族はみんなそうなのだろう。
しかしながら、こんな魅力的な努力家美少女の出番も、
今回で終了してしまうのだった。
ちなみに私が気づいた、
原作とは異なっていた描写について。
まず、アウラが持った剣の重さ。
原作のほうは普通に持ち上げた状態だったが、
アニメのほうは引きずっており、
地面をこする音や重たさが感じられた。
持ち上げるのが面倒だったようにも見えた。
そして自害のシーン。
原作では首筋に直接刃を立てていたが、
アニメでは髪の毛の外側から刃を入れているため、
髪の毛がパラパラと切れてしまう様子がていねいに描かれ、
悲壮感と共に妙なエロスがかもしだされていた。
全体的な感想としてはアウラとの戦いよりも、
フランメとのエピソードがメインだった印象が強い。
現在のフリーレンが装着している耳飾りが、
回想でフランメが着けていたものとそっくりだった。
最初は形見の品かと思っていたが、
フランメが亡くなってすぐのシーンでは、
フリーレンが着けていなかったので、
レプリカか似ている品なのかもしれない。
あと個人的に気になっているのは、
フランメの口からも「魔王」という、
存在について触れられたこと。
この魔王がヒンメルが倒した人物と同一であるのか、
それとも先代以前の人物なのかは不明だが、
これほど昔から存在していたにもかかわらず、
エルフ以外の人間は積極的に狩ろうとはしていないように感じる。
そのあたりが魔王の正体につながる
ヒントになりそうな予感。
​​​​​​​​​​​​​​​​​​

コメント

タイトルとURLをコピーしました