
©餅月望・TOブックス/ティアムーン帝国物語製作委員会2023
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第7話『ミーア姫、冴え渡る』感想
学園が長期休暇に入ったことで、
ティアムーン帝国へ帰省することになったミーア姫。
帰路につく馬車の中で日記を確認すると、
確かに改善されていた部分はありつつも、
最終的にギロチンに処されるという結末は変わっていなかった。
最大の原因は「飢饉による食糧不足」だが、
もう1つ気になるところとして、
「辺境部の森で起こる少数部族との紛争」
という記載が目に留まる。
今回は帰省中にそれらの問題を
片付けることが目的となるのだった。
久しぶりに再会したルードヴィッヒから、
帝国の状況について報告を受けるミーア。
彼女としては数年後に飢饉が起こることがわかっているので、
可能な限り食料の備蓄を行ないたいところだが、
これ以上は保管費用がかさみ財政を圧迫するとのこと。
つまり食料が必要になっタイミングで、
他の場所から手配する必要があるのだ。
商人の協力が不可欠ということで、
フォークロード商会の代表を召還。
彼はミーアの「読み友」クロエの父でもあるので、
ミーアとしては友人関係を利用して、
ことを有利に進めようとしていたに過ぎない。
しかし、相変わらずの勘違い能力が周囲に発動し、
話がうまくまとまるという展開になる。
その後、貧民街の新月地区に視察におもむくと、
以前命を救った少年から、
お礼として「ユニコーンのかんざし」をもらう。
これは「セイレントの森」の木で作られたもので、
ここで例の少数部族との紛争に話がつながることになる。
ちなみにこの部族とはルール―族といって、
ティオーナの従者をしていたリオラもここの出身である。
つまり、この問題を解決しない限り
ティオーナとの関係が悪化してしまい、
ギロチンルートに入ってしまうという流れなのだろう。
一方、ティオーナの父を敵視した貴族が、
「セイレントの森」の開拓を進めるため、
兵を差し向けるという事態になる。
この貴族をたきつけた人物は、
自分は表に出ないようにしつつ、
帝国に問題を起こそうとしているように見えたので、
どうしても革命を起こしたい黒幕だとニラんでいる。
あと、ミーアが順調に問題を解決しているにもかかわらず、
処刑される結末が変わらないのだとしたら、
敵側にもタイムリープした人間がいるのでは?
と疑ってしまうのは考えすぎだろうか?
新キャラとして登場したディオン・アライアは、
未来でミーアにギロチンの刃を落とした張本人ということで、
これまでにないぐらい彼女が動揺していたのが笑いどころ。
しかし、こんな有能な人物も本作に登場している以上、
ミーアへの勘違いに目覚めてしまう運命にある。
今回はミーアが帝国に戻ったことで
複雑な政治問題などを取り扱うことになったが、
学園で知り合った人物の関連する場所が舞台となるので、
話としては理解しやすかったという印象。
しばらくラブコメ的な展開がおあずけになってしまうのは、
個人的に少々さびしいところだが、
相変わらずミーアのキャラクターが
見ていて飽きないので面白く視聴できている。
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