
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
ざっくり感想
2巻では、主に成海 游(なるみ ゆう)に対する
土岐田 旬(ときた しゅん)の心情が描かれていたが、
今回は游の変化を多めに描写していた。
風邪で動けなくなってしまった游を
かいがいしく看病する旬が描かれたり、
一緒に初詣に出かけたりと、
ベランダ越しどころかかなりの急接近をする2人。
正直、最初はもう少しスローペースで
関係を深めていく物語と予想していたが、
ラブコメ的な王道展開を結構見せてくれるため、
個人的にはかなり楽しめている。
ヒロインの成海 游については、
自分が芸能人だという自覚はあっても、
自分が女性だという自覚は薄いという印象。
旬が信用できる大人なのは間違いないが、
それを考慮してもかなり無防備だし、
マネージャーの乙川 百合(おとかわ ゆり)が
神経質になるのは理解できる。
しかも自分のほうから旬に接近してしまう、
大胆さも持ち合わせているわりに、
恋愛感情については無自覚なフシもある。
百合に2人が恋人同士だと勘違いされたぐらいなので、
客観的に見て游の中に恋愛感情があるのは間違いないと思うが、
今のところはそれを自覚するまでにいたっていないという状態。
ただ、旬の女友達である三好(みよし)という
新キャラクターが登場したこともあり、
次巻あたりはさらに変化が訪れそうな予感がする。
気になっていた相手のまわりに、
自分以外の女性の存在を認識したことで、
焦りを感じてしまうというのは、
お決まりではあるが好きなパターンでもあるので、
どのように描かれるか楽しみなところ。
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