
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
今回は全体の半分ぐらいがギャグの短編で、
残りがシリアスな長編といった感じ。
いろんなキャラクターが登場したこともあり、
バランス的には結構楽しめた。
●MISSION:76 ギャグ回の短編
アーニャメイン回では次男ことダミアンとの絡みもあるが、
前の巻で登場したおっかないダミアン母は登場しなかった。
闇を抱えていそうなキャラクターで、
今回続きが描かれてると思っていたが、
次巻以降に持ち越しらしい。
ダミアン自身の人柄のおかげかもしれないが、
一応、彼を案じるような大人も周囲にいるようでちょっと安心。
●MISSION:77 ギャグ回の短編
11巻のバスジャックに巻き込まれた、
イーデン校のオースティン先生が精神的に不安定になっており、
ロイドの患者としてやってくる話。
色々気の毒だとは思うけど、
奥さんのプリンは勝手に食べちゃダメだろ……。
●MISSION:78 ギャグ回の短編
ロイドの上司である管理官(ハンドラー)シルヴィアの回。
彼女が飼い犬を散歩をしつつ“黄昏(たそがれ)”こと
ロイドに指令を与えるという話。
特殊能力を持った動物を生み出す、
「プロジェクト〈アップル〉」の話題が出たので、
今後の展開、新キャラに関わってきそうな予感がする。
シルヴィアはアーニャの「おばさん」という言葉に、
過剰反応していたようだが、
夫と子供がいたと思われる描写もあるので、
そう言われてもおかしくない年齢ではあると思う。
少なくともロイドよりも上で30代にはなっていると思うが、
それでも「おばさん」というのは禁句になってしまうのだろうか?
●MISSION:79 ギャグ回の短編
ヨルさんが珍しく、同僚の女性たちと飲みに行く話。
酒に弱い彼女の暴走してしまい、
言動と妄想がおかしな方向へいってしまう。
恋愛経験がないヨルさんが
笑いどころになっているのだと思うが、
個人的には彼女とロイドには、
もう少しストレートにイチャイチャしてもらいたい。
●MISSION:80 ギャグ回からシリアス回へ移行
前回からの続きで、
ヨルさんの暴走に巻き込まれたロイドが、
彼女の心情を汲み取ろうとするあまり、
いらぬ心労を抱えてしまうという話。
そこへユーリも登場し、
さらに事態がややこしくなったところで、
ロイドに緊急招集が掛かってしまう。
西国(ウェスタリス)側に潜入していた東国(オスタニア)のスパイが、
重要な情報を持ち去ったとのこと。
この情報が東側へ渡ってしまえば、
ロイド自身の正体も危うくなってしまうらしい。
●MISSION:81~84 シリアス回の長編
スピード感のあるバトルと、
緊張感のある駆け引きが楽しめるエピソードだが、
残念ながら今回の巻では完結しなかった。
西国に潜入していた敵スパイがとにかく有能で、
ロイドたちの組織「WISE(ワイズ)」が、
後手に回ってしまっている印象。
ロイド自身に甘さがあったとはいえ、
彼がここまで追い詰められてしまったのは、
初めてではないだろうか?
無事切り抜けられたとしても、今回の件がきっかけで
ロイドに疑惑の目が向けられる、
という展開にはなってしまうかもしれない。
ピンチを迎えているロイドに比べて、
今のところ一番正体がバレにくいのはヨルさん。
彼女が所属する暗殺組織「ガーデン」は、
東国側の組織だとは思うが、
ユーリが所属する保安局あたりも、
存在を把握できていなさそう。
敵地に潜入しているという意味では
ロイドたち「WISE」が一番不利な立場。
この上「ガーデン」と敵対することになってしまうと、
パワーバランス的に厳しそうなので、
本格的に関わってくるのは、まだまだ先になりそうではある。
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