©2024 Taku Kawamura
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
今回の主役は笠原 すみれ!
今回は修学旅行の後半のエピソード。
2日目の夜に笠原さんが
「高田太陽(たかだ・たいよう)」を
呼び出すところから始まる。
卒業前にどうしても彼に想いを伝えたかったようだが、
この告白シーンがかなりイイ!
湖の前というロケーションも素敵だし、
飾らないストレートなセリフや、
お互いを尊重している2人の誠実さにもグッと来た。
昨今のマンガでは、
あまり正統派の告白シーンを描かないので、
感動してしまったところのかもしれない。
読者的には高田くんの気持ちはわかりきっているので、
彼の返答については予想はついていただろうが、
笠原さんもある程度察していたフシがある。
それでいて修学旅行の最終日まで、
引きずらないところも素晴らしい。
この年齢でここまで振る舞えるとは、
彼女はマジでイイ女過ぎる!
そのほかの恋愛模様に関しては、それぞれ少し触れられた感じ。
元イジメっ子筆頭の「北川 虎太郎(きたがわ こたろう)」は、
スポーツ少女「曽根 紬(そね つむぎ)」と
公認コンビ的な扱いになってきたが、
曽根さん側にまだ恋愛感情が無いようなので先は長そう。
色気がヤバイ「吉村 愛奈(よしむら あいな)」は、
巨漢の「石田 大雅(いしだ たいが)」に接近していたように見えたので、
自分の体格に負けないデカイ男が好みなのかもしれない。
幼なじみコンビの「日野 大地(ひの だいち)」と、
「安達 海美(あだち うみ)」の関係もほぼ変わらずといったところ、
日野くんは天然という可能性もあるが、
時折、安達さんのハートに刺さるような発言を言うため、
表に出していないだけでフツーに彼女にホレてる気はする。
なお、修学旅行編は「16巻」の途中から始まり、
今回の「19巻」まで続いていたので、
分量でいえば「3巻強」というボリューム。
ラブコメマンガの中でここまで尺を取って、
修学旅行を描いた作品は無かったとハズだが、
全体を通して見れば、かなり満足できたエピソードだ。
それにもかかわらず中だるみした雰囲気もなく、
多くのクラスメイトの見せ場を作りつつ、
日常とは違う特別感のある楽しさを見せてくれたのはお見事!
個人的な推しキャラの1人、
ゲーマー少女の「稲田 空(いなだ そら)」も
交友関係が広がっていたようで一安心。
ちなみにメインヒロインの
「西村 茜(にしむら あかね)」については、
人間としてある程度成長した感があるので、
残すイベントとしては高田くんとの関係進展だけだろう。
個人的な予想だが、本作はおそらく中学校編は描かれない。
エピローグで少し触れられるかもしれないが、
基本は小学生の間に決着はつけると思うので、
クライマックスが近いのかも?
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