
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
ざっくり感想!
基本的にはバトルメインの巻といった感じで、
コメディ描写もあるにはあるが、ほぼシリアス寄りの内容。
魔王の下へと目指すマックスたち勇者一行が、
次々と敵幹部を撃破していくという流れになる。
相変わらず4人のチームワークが見事で、
阿吽の呼吸で互いにフォローしつつ
強敵を打ち破っていく様子が見どころ。
メンバーの役割分担がしっかりしているせいか、
それぞれの見せ場があって迫力のあるバトルが楽しめる。
味方が複数人いる状態での戦闘シーンを
マンガでうまく表現するのは難易度が高そうだが、
本作はなかなか高いクオリティで見せてくれていると思う。
並行して描かれたロドリック対デミトリアスという、
四天王同士の対決についても決着がついた。
そしてロドリックが元人間であったことが判明。
なんらかの理由により人間を憎んでいることはわかったが、
その原因となった部分については触れられていない。
作品内で深掘りされるのかもしれないが、
あえて背景を描写しないほうが想像の余地があって
面白いような気もしている。
ちなみに勇者パーティは全員健在だが、
魔王軍側に関しては退場してしまったキャラクターも何人かいた。
敵としても味方としても魅力的な人物ばかりなので、
復活できるという前提であっても少しさびしいところ。
また、展開的に登場させるのが難しかったのだと思うが、
魔物娘の登場頻度が低かった点は少し残念な部分。
このシリーズについては笑いの部分も結構好きなので、
次巻あたりではバカバカしくて平和なエピソードも期待したい。
ただ、なんとなくではあるが作品自体が、
クライマックスに向かっているような雰囲気も漂っている。
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