【ラブコメマンガ紹介】『半人前の恋人』1巻レビュー【ネタバレなし】

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※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。


著者:川田大智
レーベル:ジャンプコミックスDIGITAL
シリーズ名:半人前の恋人
発売日:2023年09月04日
出版社:集英社​
▼半人前の恋人 – 少年ジャンプ+ 紹介ページ https://shonenjumpplus.com/episode/4856001361211079463


​ストーリー​


主人公の伊吹進太郎(いぶき しんたろう)
美術部員だからという理由で、
学校の備品製作を任されていたが、
苦手な工作ということで思うように進んでいなかった。

そんな様子を見かねたように、
一人の女子・杉崎響子(すぎさき きょうこ)が声を掛けてくる。

彼女は進太郎へ工具の使い方を指摘しつつ、
あれほど苦戦していた備品をたちまち完成させてしまったのだ。

響子の見事な腕前に職人のような印象を抱く進太郎。
それもそのはずで、彼女は和太鼓を作る職人であることが
判明するのだった――。


作品の見どころ


真面目なメガネ男子と不器用な職人女子の、
青春恋愛モノといった感じです。

ヒロインである杉崎響子が、
序盤こそ目つきの悪い怖そうな女子として描かれていますが、
かわいらしい面をたくさん見せてくれるので、
非常に魅力的なキャラクターとなっています。

彼女の和太鼓職人という設定のおかげで、
太鼓製作時の描写に加えて、
背景や小道具にも珍しい物が見れますので、
そのあたりにも注目してほしいです。

美大志望の伊吹くんと一人前の職人を目指す杉崎さん、
分野は違えど創作の道に進もうとする2人の関係が、
どんな風に変化していくのかが見どころになっています。

2人とも高校3年生ということで、
お互い進路や将来について考えているけれど、
同時に漠然とした不安や悩みを抱えているといった様子。

恋愛関係の発展についても見逃せませんが、
彼らの成長についても注目していきたいところです。

描きおろしに関しては10ページほどの短編ですが、
本編の前日譚とも言える内容。
間接的とはいえ2人のつながりを感じさせるエピソードなので、
気になる人はぜひ単行本をチェックしてほしいと思います。


感想


お互い気になる存在になった伊吹くんと杉崎さんですが、
そのきっかけとなったのが外見などではなく、
それぞれの技術や個性という本質的な部分だった、
という点が良かったです。

伊吹くんからすれば、見事に工具を操る職人としての杉崎さんの姿であり、
杉崎さんからすれば、伊吹くんが描く絵が好きになってしまったという具合です。

この部分はものづくりに関わっている者同士の、
リスペクトのような感情があるのかもしれません。

また主役どころの2人が変にスレておらず好感が持てるタイプなので、
恋愛慣れしてしない初々しいやり取りも微笑ましく見守ることができそうです。

とにかく杉崎さん魅力が際立っていた印象です。
凛々しい姿を見せてくれたかと思えば、
乙女のような笑顔からテレ顔まで、
さまざまな表情を描写してくれますので、
ヒロイン力は非常に高かったと思います。

ものづくりという面に焦点を当てた内容なので、
そういったジャンルやストレートな青春恋愛物語を
楽しみたい人向けの作品です!

あと作品の内容とは直接関係ありませんが、
巻末のスタッフ紹介のページが印象的でした。
作画協力の方の名前と共に、
どのページのどのコマの背景を担当したかなど、
業務の詳細が記載してあり、仕事仲間への敬意を感じました

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