【マンガ】『うちの奴隷が明るすぎる』(ぶしやま)1巻レビュー

マンガ

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※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。


陰キャの騎士とハイテンション雌奴隷のコミカルな日常を描く!

主人公の黒騎士「ローランド」

漆黒の鎧で身を包み、
鍛え上げた剣の腕で民を助ける、
騎士の中の騎士!

ところが彼は仮面で素顔を隠し、
他人と特に女性と関わろうとしなかった

その理由とは、女の子と話すのがメチャクチャ苦手だったから!

そんなある日こと、
ローランドは盗賊団のアジトで捕らわれている
1人の雌奴隷を助け出す。

奴隷という立場なので大人しい性格を想像していたが、
その少女「ジェシカ」は異様なほど明るい性格だったのだ!

陰キャコミュ障気味の騎士と、
ハイテンション雌奴隷との共同生活が今始まる――。


本作は2人の日常を描いたコメディ作品

ファンタジーの世界観ではあるものの、
複雑な設定や難解な固有名詞などは登場せず、
キャラクターの掛け合いがメインの内容になるので、
肩の力を抜いて気軽に楽しめる。

雌奴隷という不穏なワードを逆手に取った設定が魅力だが、
キャラクターも押さえておきたい!

主人公のローランドは騎士としての実力は確かだが、
イイ年をしていまだに童貞のせいか、
余計なことを考えすぎる上に自己評価が低いタイプ

モテたい気持ちはありつつも自分からは動き出せなかったり、
手すらつなぐことができないほど女性不信を抱いていたりと、
色々とこじらせている点が面白くもあり共感してしまうところ。


一方、ヒロインのジェシカは、
そんなご主人様に女性慣れしてもらおうと、
さまざなま方法で働き掛けるポジション。

彼女は16歳の少女だが、
なぜか雌奴隷という職業に誇りを抱いており、
明るく楽しく職務をまっとうしたいと考えている。

家事はもちろんのこと、ご主人様の性欲処理こそ
雌奴隷の本懐と考えているため、
ことあるごとにローランドを性行為に誘ってくるのだ!

しかし、そのバカ明るい性格
無駄に多い口数のせいで色気もへったくれもなく、
ローランドが奥手なこともあって、一切そういった関係にならない

「セックス」というセリフが非常に多いヒロインだが、
作中にイイ意味でユルい雰囲気がただよっているおかげか、
それほど下品に感じなかったりするのだ。

下ネタが苦手という方にも、ぜひお試しいただきたい!


ほかにも修道騎士の「フリドール」や呪術師「メギラ」など、
個性的な女性キャラクターが登場。

それぞれが異なるアプローチで
ローランドに迫ってくるようになるため、
巻を追うごとにラブコメ的な楽しみ方もできるようになる。

分類的には日常系コメディ作品だが、
読み進めても安定して笑えたので、
気楽に読める作品をお探しの方にオススメ!

作風的に大人買いする方がいるかはわからないが、
「12巻」というボリュームで完結してくれた点も、
個人的にはありがたかったところだ。


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