【今年の大みそかに付き合う二人】中年おじさんが疲れている時に癒されたラブコメマンガ!【ネタバレなし】

マンガ

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※内容は全く同じなので、読むのが面倒な方はこちら聞いてください。

●作品概要
マンガ『今年の大みそかに付き合う二人』
著者:遥那もより
全2巻(完結済み)
 
●ストーリー
​​学生時代からの友人である「北沢くん」「シマさん」​​
ひとり暮らしの北沢くんの家に
入り浸る生活を続けているシマさんだったが、
それは大学卒業後も続いていた。
 
漫画家になる夢を追い続ける北沢くんの部屋を
今日も仕事帰りのシマさんが訪れる――。
 
男女間の友情は成立する派のふたりが
恋人になるまでの365日を描く。
 

 
●作品の見どころ
全体的にほのぼのかつコミカルなエピソードが多く、
コメディタッチの恋愛モノといった感じです。​
 
タイトルの時点でふたりが「恋人になる」
という結末をネタバレしているので、
そこに至るまでの経過を楽しむ作品です。​
 
物語は「令和2年1月1日」から始まりますが、
次のページでは「令和2年1月2日」の出来事を描いています。
 
​つまり1ページごとに1日が経過するという​
構成になっているわけですね。
 
各季節の行事やイベントを押さえつつ
北沢くんとシマさんが、
年間を通してどのような日々を送っているのか
ふたりの生活の一端を垣間見ることができます。
 
一緒にいることが多いふたりですが、
それぞれバイトや仕事の都合で
ひとりで行動することもあります。
 
ふとした瞬間にお互いのことを思い出し
相手が好きそうな物につい目が向いてしまったりと、
目の前にいなくてもその存在を意識している様子が​
描かれる点が本作の魅力と言えるでしょう。
 
そうした日々を積み重ね
気心の知れた友人関係であるふたりが、
徐々にお互いを意識していくという過程に
ぜひ注目してほしいですね。

 
●感想
デフォルメされた絵柄ですが、
フルカラーで描かれておりとても見やすいです。
 
それでいて細かい表情の変化などは
きちんと表現されているため、
恋愛モノとして見ても楽しめました。
 
特に北沢くんとシマさんが、
相手を恋愛対象として意識する前と後での
目線や表情の変化に注目してほしいです。​
 
心情や状況をセリフで説明しすぎない点も印象的で、
あえてキャラクターに何もしゃべらせずに
​表情や空気感など「間」を見せるシーンが結構あります。​
 
その「間」をうまく使って笑いを誘ったり
胸キュンシーンの余韻になっていたりと
なかなか上手い演出として機能していました。
 
各ページごとに日付入れているので
あと何日でこのふたりはつき合うことになるのか?
という逆算的な楽しみ方もできますが、
物語の後半になれば冒頭とは異なり
ふたりの関係も変化しているので、
大みそかと言わず「とっととつき合ってしまえ!」と
感じたりもしました。
 
ハッピーエンドという結末がわかっていても
楽しめる作品と言えますが、
過程に見どころが多いので​
個人的には2週目、3週目のほうが
気づきが多く、繰り返し楽しめた作品です。
 

 
●おすすめポイント
全体的にほのぼのかつコミカルなエピソードが多く
結末がわかっているので、
ハッピーエンドが保証されている作品を​
安心して読みたい方に向いています。
 
1ページで1日経過するという構成ですが、
一話が1コマや4コマで完結しており
1日ごとにオチがついてるという部分も読みやすく、
ポップな絵柄も相まってコメディタッチのマンガを気軽に読みたい方にオススメです。
 
この『今年の大みそかに付き合う二人』自体は
上・下巻で完結していますが、
シリーズとしてはまだ続いています。​
 
本作を読んで北沢くんとシマさんの
その後が気になった方はぜひ読んでみてください。

 

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