【マンガ】『葬送のフリーレン』「第147話 英雄のいない地」レビュー!

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※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。

影なる戦士たちを率いる「レーヴェ」の過去が明らかに!?

大陸魔法協会と影なる戦士たちが交戦するのと同時刻、「レーヴェ」閣下は夜空が見える場所で執事の老人と語らっていた。話題はこれから起こる出来事について。計画がはたせれば人類や魔族が平等に魔力を失い、この世界から魔法が無くなるらしい。

執事はレーヴェのことを「ヘルト」という聞きなれぬ名前で呼ぶ。2人の関係は「ロベルーア領の総督」とその「使用人」のハズだがそれは仮の姿で、元々はレーヴェが「弟子」で、執事が「師匠」という間柄だったようだ。


話はレーヴェ(ヘルト)の過去回想に移る。彼が生まれたのは南側諸国のある町。ここは魔族の勢力圏である北側諸国から遠く離れているため、魔族の危険にさらされることはないが、その代わり人類同士が魔法を使って争いを続けていた。

彼の人生が変わる瞬間には、常に魔法があった。一度目は物心をついた頃。空から降り注いだ光の矢から、兄が自分をかばったことで命を落としてしまったこと。そして二度目が天空から光の柱が降臨し、たった一晩で町を消し去ったことである。両親も原型をとどめないほど焼き尽くされてしまったので、彼は天涯孤独になってしまったのだ。

しかも、これらの出来事はただの「巻き添え」らしい。つまり、この攻撃自体はレーヴェの町を標的にしたわけではない。おそらくは争う者同士が自分たちの戦力を見せるために行なった、示威的行為の一環だったのだろう。この事態を目にしたレーヴェは、人類が魔法を制御できていないように考えた。


確かに二度目の魔法についてはヤバイ! 今まで作中で描かれた魔法の中では規模も威力もケタ違いだ。例えていうなら衛星軌道上からコロニーレーザーを撃たれたようなもの。ぶっちゃけた話、登場する作品がファンタジーとSFぐらい違ってしまっている。

ちなみにこの場面の背景で描かれたのは、かつてレーヴェが始末したと言われている、エルフの大魔法使い「ミーヌス」。この魔法の使い手が彼女であることを突き止めて、数年後に仇討ちを行なったということだろうか?

地獄の光景に呆然と立ち尽くすレーヴェだったが、目の前に勇者「ヒンメル」の像が倒れていることに気づく。そして人類に平和をもたらした偉大な勇者の像をこのままにしておけないと、必至に起き上がらせようとするのだった。

レーヴェ自身もこの行為自体に意味があるとは考えていない。ただ、もし勇者ヒンメルなら、このまま呆然と立ち尽くすようなことはしないだろうと考えた結果の行動だった。皮肉なことに彼も「勇者ヒンメルならそうした」の考えをベースに動いていたのだ。


そこへ手助けするために一人の戦士が現れる。のちの師匠となる男で「ルーラー」と名乗った。ジジイ執事の若い頃である。ルーラーはレーヴェの父の友人でもあり、この国最強の戦士。幾多の戦場を渡り歩き、百戦百勝とうたわれるほどの戦果を持っていた。

この町を守るためにやって来たが間に合わず、謝罪を口にするルーラー。個人では最強であっても、彼がその場にいなければ犠牲者は出てしまう。かつてはルーラーも平和をもたらしてくれる英雄の存在を信じていたが、そんなものは現れなかった。誰かではなく自分自身で成し遂げなければならない。なにより、勇者ヒンメルならきっとそうするはず、ということで彼自身も平和のための決意を新たにするのだった。

2人が平和のためにこれから長い年月を掛けて準備をするのだと思うが、そろってヒンメルフリークだったのは興味深い。何があっても諦めない姿勢は、敵に回すと非常に厄介である。


黒幕のレーヴェが掘り下げられたことで、目的もハッキリした。世界に理不尽な状況を生み出す魔法を無くしたい、ということなのだろう。理解も納得もできるが、そのための手段が「ゼーリエ暗殺」という点がよくわからない。

レーヴェの理屈で言うなら、それが叶えば人類だけでなく、魔族も魔法が使えなくなるとのことだがメカニズムが不明。魔族に騙されていたり誘導されていたりしないだろうか? また、実は彼がやろうとしていることは別の何かで、ゼーリエの暗殺は別の首謀者がいるという可能性もあるのだろうか?


先の展開が非常に気になるが、ここで残念がお知らせ。なんと原作担当の「山田鐘人」と作画担当の「アベツカサ」、お二人の体調の都合で、『葬送のフリーレン』は不定期連載になってしまうらしい。残念ではあるが仕方ない。物語的にかなり複雑な話になってきたし、製作に時間が掛かってしまうのだと思う。

一読者の私にはできるのは、色々と妄想をふくらませつつ、ワクワクしながら待つだけである。

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