【マンガ】『イマニン』(馬渕朝子/安藤コウヘイ)第1話レビュー

マンガ

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イマドキ忍者のお仕事ラブコメディ、ここに開幕!

「2025年2月20日」に連載がスタートした、『ジャンプ+』の「木曜日」更新タイトル

「三日月 りお(みかづき りお)」は、現代に生きる忍者『イマニンジャ』。科学が発展したこの時代では忍具の性能も上がり、透明化や偵察なども機械によって実現できるため、ハイテク機器の使用が必須となる職業となっていた。

ところが、りおの先輩であり相棒の「五十嵐 一(いがらし はじめ)」は機械オンチで、そういった機器をろくに使えない。それもそのはず彼は『ムカシニンジャ』。今はもう廃れた忍者の里の生き残りで、スマホやパソコンもない場所で育てられたのだ。

だが、ハイテク忍具を使えない代わりに、古の忍者の奥義「忍術」が使えるとのこと。りおは先輩の忍術が見てみたいと頼むが、なぜか一のほうはかたくなに拒否するのだった……。


本作は近未来的な世界を舞台にしたコメディテイストの物語

主役の2人が所属しているのは「警察庁 隠密部」。表向きは警察官として働いて、裏では忍者として凶悪犯の対処にあたっているという設定だ。

『イマニンジャ』は効率的で無理のない訓練でもなることができるが、『ムカシニンジャ』のほうは理不尽とも言える過酷な修行を経験しなければならない。同じ「忍者」という職業に就いていながら、異なる経緯をたどった2人が相棒となるわけだ。

とはいえ、りおも一もお互いを尊重し認め合っているという状態から始まるので、第1話の段階では衝突するようなことはない。人間関係のストレスを描かないという意味では、現代っぽいバディモノと言えるかもしれない。


主役2人の掛け合いが楽しくほのぼのした雰囲気で読めるが、忍具や忍術の発動シーンなどはかなり描き込まれており迫力を感じたので、アクションモノとしても楽しめるハズ

警官の時と忍者の時で衣装が変わるところが良かったし、それぞれのデザインも好み一部カラーのページがあったが、そちらも効果的に働いていたと思う。ストーリーについても、先輩が忍術を見せたがらなかった理由もオチとして面白かった。

今後の展開やキャラクターの関係性の変化も気になるので、連載を追っていきたい作品だ!


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