【マンガ】『天国大魔境』11巻 最新刊レビュー!

マンガ

※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。


桐子を撃った犯人は!? それぞれの過去が明らかに!


前回10巻は「船山孤児院」の園長である
「船山 通(ふなやま とおる)」と再会したところで終了。
まずは彼が大災害のあと、
どのように過ごしていたかの回想が入る。

「稲崎露敏(いなざき ろびん)」
「真凛(まりん)」の兄妹たちとも、
このタイミングで知り合った。

ところが災害後の混乱の中、
ちょっとしたことがきっかけで、
真凛は​命を落としてしまう​


ケガの原因が汚れた釘だったこと、
体を弓のように反り返らせたりという症状から、
「破傷風」に掛かっていたのだろう。

真凛につけられた「トリアージ」が
​「0(ゼロ)」​だったことからも分かる通り、
病院に担ぎ込まれた時には、
すでに亡くなっていた可能性が高い

「トリアージ」とは災害時の救命優先順位を定めたもので、
緊急性が高いものから順番に、
「1、赤」「2、黄」「3、緑」「0、黒」と色分けされ、
​「0」は明らかに救命が不可能な場合につけられる​

医者としてはそのコトを、
兄である露敏に告げるのをはばかられたので
保護者と思われる通に話したのだろう。

結局、その件がきっかけで
通は露敏の面倒を見ることになるのだった。

それから半年後に、カメラ少女の
「川島 蘭(かわしま らん)」を保護し、
その1年後に竹早姉弟が仲間入りするという流れ。


ちなみに通は、桐子が露敏に殺されたものと思っていたらしい。

露敏は当時発生していた行方不明事件に関わっていたそうで、
捕まえた人間と“人食い”つまり「ヒルコ」を使って、
何か恐ろしいコトをしていたとのこと。

その証拠を桐子がカメラに収めていたので、
口封じのために消されたという理屈だ。

事故のあと孤児院が引っ越したのは、
みんなの安全のために浅草から離れるよう桐子に言われて、
証拠を託されたというのが真相だった。

私は桐子と露敏は
男女の関係にあったと思っていたが違ったのだろうか?
それともつき合いの中で疑惑を持ったという流れだろうか?


しかし、よくわからないのが露敏の目的である。

今までは亡くなっていた思われていた
妹の真凛が実は生きていて、
回復や覚醒のためにヒルコの研究が
必須なのではと考えていたが、
明確な死亡が描かれたのでそれは無さそう。

今後、露敏がヒルコについて
知った経緯が描かれるのだと思うが、
現状ではまだ謎な部分。


​ナタ(中身は上仲詩乃)​マコサクヤ
3人組のエピソードも進展した。

サクヤが能力を見せてくれたことで彼女のヒルコも判明。
顔に浮かぶマークも同一のようだし、
おそらく1巻でキルコとマルが宿泊した
「八巣旅館」に登場した鳥型ヒルコだろう。

これまでも何度かあったが、
2人が退治してきたヒルコの正体がわかる度に、
​なんとも言えないやるせなさを感じてしまう。

一応、彼らが救われたようにも見えるので、
成仏させてあげたという風に納得はしているが……。

それにサクヤについては、
恋愛的な意味でハブられているようで、
ほかのヒルコたちよりも気の毒さが増しているのだ。

全体的な感想としては、
ところどころで今までとは異質の怖さが、
出てきたという感じ。

全体的に理解不能な化け物よりも、
理解できるハズの人間が
理解不能なコトをしているほうが、
よほど恐ろしいという意味である。


なお、次回12巻の発売は「2025年6月頃」らしい。

11巻の発売が予定よりも遅れていたので、
実は結構心配していたところ。

作者のYouTubeを見る限り、
色々とあって大変だったことがうかがえる。

私には新刊を買い続けるぐらいしかできないので、
今後もそうさせてもらうと思う。
今回も非常に楽しめたので次回も頼みます!

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