
©餅月望・TOブックス/ティアムーン帝国物語製作委員会2023
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第3話 『ミーア姫、種をまく』感想
今回はミーアがセントノエル学園に
到着するところから始まる。
ここは国の王侯貴族の子弟が集められる、超エリート学園。
そのせいか、お付きの人や専属メイドなどは
同伴してもOKのようなので、
ドジっ子メイドのアンヌは引き続き登場してくれそうだ。
学園でのミーアの目的は2つ。
「未来で自分の処刑に関わりそうな人物に近づかないこと」
「革命が起きた時に備えて有益な人脈を築いておくこと」
ちなみに以前の時間軸では、
ミーアが憧れていたシオン王子が自分ではなく、
ティオーナという女性と仲良くしていたため、
彼女に嫌がらせをし続けたらしい。
それを原動力としてティオーナは革命の指導者になり、
シオン王子は彼女に協力してしまい、
結果的に処刑されるという展開になったようだ。
典型的な悪役令嬢の振る舞いと結末で逆に笑ってしまう。
関わるまいとしていたその2人と、
なりゆきで関わってしまったあげく、
いつものパターンで一方的に良い方向に誤解されて
2人からの評価が上がっていくミーア。
ほかにも以前は苦手意識を持っていた
生徒会長を務めるラフィーナという女性と
大浴場での交流が描かれる。
ほぼ全裸なのでサービスシーンと言えなくもないが、
ミーアの表情や動きがコミカルに振り切っているため、
色気よりも笑いが勝っているシーンになっている。
近々、入学記念パーティーが開催されることが判明。
有力な王子をダンスパートナーにするために、
ミーアは一計を講じることになるが、
最終的に兄と揉めているアベル王子の
助けに入ることになるのだった。
舞台が帝国から学園に移ったことで、
ルードヴィッヒの出番はなくなってしまったが、
負けず劣らず個性的なキャラクターが登場してくれたので、
安心して楽しむことができた。
やはり主人公のミーアの魅力が、
本作の面白さに直結しているのだと思う。
見た目のかわいさだけでなく、
コロコロと変わる表情が見ていてかなり楽しい。
個人的には空回って失敗している時が、
一番輝いているキャラクターだと思っている。
あと彼女は過去に結構ヒドイことをやらかしているのだが、
割と反省している面もあるため、
なんとなく憎めないキャラクターになっている気がする。
なお、周囲の人間がミーアに対して、
勝手に評価を上げていく現象についても、
実は本人があまり把握していない点がポイント。
ミーアが狙ってやっている訳でなく、
本人が知らないところで起こっているせいか、
ひたすら主人公を持ち上げるような構成になっておらず、
視聴者から見ても嫌味に見えないのだと思う。
あと、気のせいかもしれないが、
回を増すごとにナレーションの成田 剣が
ノリノリで語っているように感じる。
楽しそうに感じるのでコレはコレでアリ。
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