
©若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『Layer 6 コノハを信じて!』感想
アルコールソフトの社内が、
コンシューマ移植の話で盛り上がっている一方で、
独自に調査を進めることにした六田守。
守は父である六田勝が出入りしていると思われる、
「コギャルCLUB」というお店の見張りを、
秋里コノハに依頼するのだった。
前回、私が誤解していた点は、
守はプロデューサー・市ヶ谷のみを
疑っているのかと思っていたが、
どちらかと言えば父親自体に不審な点があると感じて、
調査に乗り出したという意味合いのほうが強いようだ。
また、見張りの最中に山田冬夜との再会シーンが描かれるが、
彼女の様子を見る限り守と連絡を取っているということは無さそう。
例の封筒の中身をについては、
前回のタイムリープの際、コミケ会場で撮影した集合写真
という可能性が最も高い。
それならば、なぜ素直にコノハに渡さないのか?
という点が気にはなる。
単に未来に影響を与えないためとも考えられるが、
いつでも渡せるように準備していたようにも見えた。
ちなみに山田冬夜に関しては、
メイン原画で美少女ゲームを作っているらしい。
ただ、コノハへのリスペクトはありつつも、
「男って単純な生き物ですね」とか
言ってしまうキャラクターに変貌していた。
どうやら元々が地味で大人しい性格だっただけに、
大成功を収めてしまったことがきっかけで、
少々、歪んだ方向へ育ってしまったようだ。
なお私個人の好みを話すと、
小悪魔的な目つきの冬夜も嫌いではない。
コノハがきっかけとなって、
今の彼女が生まれてしまったので、
本来は別の人生を歩んでいたのだろう。
ちょうど勝が入店するところを目撃したコノハは、
話を切り上げ店内へ向かう。
そこで店員相手に話していた内容を録音し、
翌日、アルコールソフトの社内で公開するという流れになる。
このくだりについては自業自得とはいえ、
公開処刑のように見えてしまい、
少々、胸が痛くなってしまったシーン。
どうやら勝はさまざまな投資話を
市ヶ谷から持ちかけられて、
相当な金額をつぎ込んでいた模様。
前回、守も触れていたが、
今の会社に勝の居場所はなく、
自分の存在意義を示したかった、
というのが一番の動機だろう。
とはいえコンシューマ移植についても、
金で買ったようなニュアンスになってしまったので、
一生懸命作っていたクリエイターとしては、
相当にプライドを傷つけられたと思う。
そんな中、市ヶ谷が詐欺容疑で逮捕されるという
ニュースが流れてしまい、ショックで倒れ込む勝。
結果的にアルコールソフトは
10億円もの借金を背負うことになり、
メンバーもバラバラになってしまうのだった。
そんな絶望的な状況にあっても、
秋里コノハだけは諦めずに美少女の力を信じていた。
自分が絵を描くので一緒にゲームを作ろうと、
六田守を誘うのだった。
なかなかにショッキングな展開で、目の離せないストーリー。
しかし、まだ6話なのでもう一つ二つは
波乱が残されているような気がする。
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