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※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第2話「死守。」感想
天才美少女アニメ監督「広瀬 ナツ子(ひろせ なつこ)」の
回想シーンから始まる。
教室に飾られた習字に「三年二組」とあったので、
おそらく小学校の話だろう。
周りの子たちが「早春」と書いているにもかかわらず、
1人だけ「巨匠」と提出してしまうぶっ飛び具合。
相当に浮いていたことだろうが、
絵が上手かったおかげか机の周りに友人たちがいて、
『滅びゆく物語』のあらすじを説明していた。
9つの国それぞれに「ソウルフューチャー」があり、
その恩恵を受けて暮らしていたが、
突然「ヴォイド」呼ばれる生命体が現れ、
ソウルフューチャーを喰らっていった。
すべてのソウルフューチャーが失われると、
世界を終わりにする「超空洞ヴォイド」が誕生してしまう!
それを防ぐために集められたのが、
「ナインソルジャー」という9人の戦士たち!
勇者「ルーク・ブレイブハート」、
チビユニコーン「ユニオ」、
エルフ「メメルン」、
土偶型ロボ「QJ(キュージェー)」、
すでに登場している4人はシルエットで確認できた。
あと、5人は存在しているが、
はたして全員勢ぞろいすることはあるのか?
そして『滅びゆく~』の元々ストーリーは、
かなりの鬱展開だった模様。
興味はあるが確かにヒットはしなさそう。
ナツ子が目覚めると「3日間」が経過していたので、
預言者「バオバブ」から現状を説明される。
なんと残る「ソウルフューチャー」は1つ。
すでにがけっぷちの状態だ。
ナツ子は前回の戦いで発揮した能力を見込まれて、
「ナインソルジャー」入りを推薦されてしまう。
最初は断ろうとしていたが、
食料確保のために引き受けることになる。
ちょっと待て!
彼女が「ナインソルジャー」に入ってしまうと、
残りは「4枠」しかない。
元々入る予定の人物が1人、
ハブられることにならないか?
そして今回もナツ子の活躍で、
窮地を脱するという展開を迎える。
彼女の能力について新たにわかったのは、
いつでも自由に使えるわけでなく、
なんらかの発動条件があるというコト。
しかも一度描いたものは使い回すことできずに、
必ず「新作」を描く必要がある。
また、能力発動時は周囲とは時間の流れが異なるらしく、
一瞬にして何枚もの原画を描くことができるが、
本来掛かるであろう所用時間分、眠りについてしまうのだ。
ここまでの感想としては、
ベタさと斬新さを同居した作品といった感じで、
非常に楽しめている。
ベタさについては、
ピンチになると発揮される主人公の能力や、
いがみ合っていたルークとのラブコメ展開。
最後のナツ子のちょんまげについては、
寝ている間にルークが結んだのだろう。
よほどナツ子の素顔がツボだったと見える!
斬新さのほうは、
ストーリー展開や演出など色々あるが、
ナツ子のキャラクターが大きい。
彼女は相手が二次元の存在とわかっていながら、
それをフツーに説明してしまうという、
かなりマイペースな性格をしている。
しかし、うまいもの食べると
素直に喜び笑顔も見せてくれるため、
かわいげのある女性に見えてしまうのだ。
そんなわけでナツ子は、
結構珍しいタイプのヒロインだと思う。
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