
©若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『Layer 12 ゆ、ゆゆゆゆゆ…!』感想
数え切れないほどの「PC-98シリーズ」を起動させ、
秋里コノハの行方を調べる六田守。
調査の結果、彼女は現在建設中の
秋葉原スタジアムへと連れていかれたことが判明する。
正面入り口の警備が厳重なため、
ほかの場所からの進入を試みる守。
歴史が変わったこの世界では、
常磐新線(つくばエクスプレス)が
秋葉原を経由しない形で開通している。
建設途中の駅がそのまま放置されているので、
そちらの通路から入り込もうというのだ。
昔から有能なヤツだと思っていたが、
ここまでデキるとは恐るべき人材である。
てゆーか同じオジサンとしては、
体型を保っているだけでも尊敬に値する。
私は今の彼よりも年下だが、
ここまでスマートな体型になるには、
相当な覚悟と減量が必要だろう。
ちなみに途中でネズミから流していた歌は、
『Go!Go!ウェイトレス』という
『Piaキャロットへようこそ!2』の主題歌だと思う。
確信があるわけではないので断言はできないが……。
一方、コノハは多くの人間が閉じ込められた水槽の前で、
山田冬夜との再会を果たす。
そこに「プラネットゲームズジャパン」のCEOである、
グレン・フォークナーも登場。
彼からこの施設についての情報が明かされる。
この水槽はプラネットゲームズの開発システムで、
Cybernetics Intelligence
(サイバネティクス インテリジェンス 通称:CI)と
呼ばれているらしい。
AIが発展したこの世界では、
ゲーム制作のスピードが飛躍的に上がったが、
AIだけで作ってしまうと想像力や爆発力がなく、
どれも似たり寄ったりな内容になってしまう。
それを解消するためにクリエイターだった人間たちを集めて、
彼らの脳や神経にコンピューターを接続。
それをCIが参照することによって、
ゲーム作りに活かしているということだ。
かつては人間の手助けをしていたAIだが、
今はAIの手助けを人間がしているというわけだ。
皮肉な状況だが、近い将来現実でも起こりそうではある。
とはいえ報酬はきちんと払われているようだし、
外資系の企業なのでギャラがよさそうだと頭をよぎってしまった私は、
おそらくクリエイターに向いていない。
冬夜としては自分の会社を守る必要があるため、
不本意ながらもCIに入るようコノハを説得するのだが、
コノハのほうはこんな世界は認められないと、
「みんなが幸せになれるゲーム」を作ることを宣言する。
らちが明かないと感じたグレンが、
手を下そうとした瞬間、あたりの照明が落とされ守が登場し、
コノハの手を取って走り出す。
出口近くまで到達したものの、
警備員を率いたグレンに囲まれてしまうのだった。
そこへUFOらしき物体が頭上に登場して、今回は終了となる。
予想外の展開に続いて、超展開が炸裂した回。
そして46歳の守くんが大活躍した回でもある。
運動は苦手と言っていたが、かなりアクティブに行動していたし、
コノハにとって相当心強く映ったことだろう。
てっきり第12話で最終回を迎えてしまうと覚悟していたので、
もう1話残っている点は安心した。
なおUFOの正体に関してはエコーである可能性が高い。
というか、エンドクレジットで「エコー2」と出ていたので、
十中八九そうだと思う。
彼らの協力により、最後のゲームを作り上げることになるのだろう。
コメント