
©実樹ぶきみ(秋田書店)/SHY製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『第12話 せきをすれば、ふたり』感想
前半はロシアでの後始末で後半は日本の日常回という内容。
シャイとスピリッツの下へ、
スターダストとレディ・ブラックが応援に駆けつける。
ユニロードの指令により、
今後各地でアマラリルクが現れた場合は、
各国のヒーローが連携し合って戦うことになったらしい。
日本へ戻った紅葉山 輝(もみじやま てる)は、
登校中に小石川 惟子(こいしかわ いこ)に会う。
ところが連日の戦いで披露がたまっていたのか、
学校に着く前に倒れてしまうのだった。
惟子におぶられながら自宅へ送られる輝。
相変わらずのイケメンムーブを連発する惟子。
この世代の男子にはできないスマートぶりに、
輝じゃなくてもメロメロになってしまうだろう。
これまであまり描かれなかった、
輝の家庭の事情が判明。
両親は健在のようだが家にいることが少なく、
年の離れた姉が親代わりだったが、
何年も前に亡くなってしまったとのこと。
輝の事情を深く知った惟子は、
彼女に対して親しみを込めて、
「輝ちゃん」と呼ぶことにした。
そして翌日元気になった輝も、
勇気を出して「惟子さん」とあいさつするのだった。
その後、アマラリルク側にも新メンバーが顔見せしつつ、
次の戦いを予感させるという感じで物語は締められる。
輝の姉に関しては意図的に顔を見せないようにしていたため、
生きているあるいは敵になってしまうというパターンが想像できる。
そして輝の部屋に飾ってあったフィギュア。
あれが先代の日本のヒーローであり、
輝の姉と同一人物という可能性が高い。
ミスリードという線も考えたが、
本作は割と素直な展開をしているので、
スピリッツとツィベタのように、
敵味方になってしまうという定番を見せてくれると思う。
あと、輝の両親についての情報がほとんどない点も
気になると言えば気になる。
以前も両親の存在をぼかしていたような気がするし、
姉と思われる人物の葬儀で話していたのも父母ではなく祖父だった。
単に疎遠なのかもしれないが、
物語に関与してきそうな予感もする。
内容については一区切りしたし、
キレイにまとめてはくれたので
個人的には満足の最終回。
色々と気になる部分や回収されていない謎も残っているが、
第2期の制作が決定しているとのことで安心した。
今クール通しての感想について。
原作未読だが声優に関しては違和感なかったし、
作画もていねいで大きな破綻は無かったと思う。
内容も中学生女子が主人公の物語らしく、
さわやかにまとめていたという印象。
というわけで一言で言えば、
安定した作りで毎話安心して見ることができた作品。
これから現れる新ヒーローなど期待できる点は多く、
第2期を視聴するのは間違いない。
ただ、戦闘が激化していくと、
一話完結ではなく長編ストーリーが増えていくと思うので、
まとめて視聴のほうが楽しめそうな気もしている。
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