
©椎名ほわほわ・アルファポリス/とあるおっさんのVRMMO活動記製作委員会
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『第12話 アース、怒る』感想
街中でエメルと名乗る老人から声を掛けられるが、
アースのほうは「人違い」だと言ってその場を離れようとする。
かもし出す雰囲気からエメルの正体を
ドラゴンだと見破ったからという理由だ。
アースはこれ以上ドラゴン族のために
料理は作りたくないと言っていたが、
エメルのほうは用件すら話していない。
話ぐらい聞いてやったらどうだ?
正直、初対面の相手にする態度とは思えない。
感じが悪すぎて少し引いてしまったぞ。
そして宿屋に放置してきたフェアリークイーンも合流。
アースはエメルとフェアリークイーンの
2人から追跡されることになる。
宿屋へと避難するが、翌日目が覚めると、
アースが妖精国中に指名手配されていた。
目立つのを嫌っていたアースは
その状況にブチ切れてしまい城へと向かう。
事情を説明しようとするフェアリークイーンの話も聞かず、
一方的に指輪を外すように迫るのだった。
ぶっちゃけた話、彼がなぜここまでキレているのか意味不明。
というか、情緒不安定過ぎて心配になるレベルだ。
その場にいたエメルに対してもケンカ腰で、
「二度とお前たちに料理を提供することはない!」と言い、
「とっとと立ち去れ!」と叫んでいた。
切れ散らかしているところ申し訳ないが、
私の記憶が正しければ彼はアースに対して、
まだ何も要求していないハズ。
話し合いを一切拒み自分の思い込みを元に、
勝手に怒っている異常者にしか見えないぞ。
「最強ゆえの傲慢が見え隠れしている!」とか言い放っていたが、
今のところ一番傲慢なのはアースの態度な気がする。
自分の意地を通すためという理由で、
ドラゴンのエメルと一騎討ちをすることになったアース。
目立ちたくないアースとしては、
前回レッドドラゴンの王から静寂を約束してもらったはずなのに、
それを反故にされた状況に腹を立てているらしい。
だから事情があるかもしれないだろう?
頼むから少しは聞く耳を持ってくれ。
百歩譲って見た目通りの若造なら、
この不安定な心理も理解できなくもない。
しかし、アースの中身は38歳の成人男性だ。
それでこれなら現実世界でやっていけないと思う。
強力なドラゴン相手に武器防具を失うものの、
最終的に自爆技を使って相打ちに持ち込むことができた。
フェアリークイーンにはかなりキツイ態度を取っておきながら、
バトルになれば彼女から授けられた力を使っていたあたり、
アースに対してサイコパス疑惑が浮上してきた。
アースがドラゴンを倒したことに驚きを隠せない運営陣。
彼らの話では『ワンモア』では実体験に近い感覚を与えるため、
自爆技の使用は心底意外だったようだ。
いや、何言ってんの!? 仕組みはわからないが危険だろソレ!
ログアウト待ちをしているアースの下へ、
レッドドラゴンたちが到着。アースに蘇生の処理を行なった。
レッドドラゴンから事情を説明される。
エメルはグリーンドラゴンの長だったが、
傍若無人な振る舞いをしていたらしく、
フェアリークイーンは彼に脅されて、
仕方なくアースを指名手配したようだ。
おまけにレッドドラゴンいわく、
最初からエメルを討伐する予定だったので、
同胞を倒したアースはおとがめなしとのこと。
なんじゃそら!? ご都合主義にもほどがある!
レッドドラゴンから料理の報酬もいただき、
フェアリークイーンとも和解して終了。
特殊演出のエンディングだったので、
今回が最終回ということなのだろう。
結局、運営陣の目的などはわからずじまい。
とはいえ原作は相当長いようなので、
核心的な部分は触れられずに終わってしまったことに関しては、
残念ではあるものの理解はできる。
ただ、今回のエピソードで
主人公への好感度はダダ下がったため、
作品の評価もかなり低くなってしまった。
大人としての余裕を持っていた第1話と
今回のキレやすい若者として描かれていた第12話。
どう見ても同一人物とは思えなかった。
そういえば最終話でありながら、
田中大地(CV浪川大輔)は一切登場しなかった。
いつの間にかプレイヤーが別人に変わっていたというオチだったら、
ホラーではあるが性格が変貌した理由として納得がいく。
最後に断っておくが、原作未読の自分としては、
アニメ版がどこまで原作に忠実なのかは判断できない。
基本的に今までのレビューに関しては、
「アニメ版のみ」視聴した人間の感想であることを、
ご理解いただければと思う。
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