
©くろかた/MFブックス/「治癒魔法の間違った使い方」製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『第1話 巻き込まれて異世界!』&『第2話 地獄の始まり!』感想
前提として完全初見の感想。
主人公の兎里 健(うさと けん 通称:ウサト)は、
犬上 鈴音(いぬがみ すずね 通称:スズネ)と、
龍泉 一樹(りゅうせん かずき 通称:カズキ)の2人と、
偶然、下校することになる。
ところが突如現れた魔法陣により、
3人は異世界のリングル王国へと召喚されてしまう。
しかも、勇者として呼び出されたのは、
スズネとカズキの2人だけで、
ウサトはたまたま巻き込まれてしまっただけだという。
治癒魔法の素質があると判明したウサトは、
救命団団長のローズの下で鍛えられることになるが……!?
いわゆる異世界転移モノのファンタジー作品だが、
今のところ魔族とのバトルは描かれていないので、
コメディ色が強めな印象。
異世界転移モノといえば、一方的に呼びつけておいて
やたらと感じの悪いパターンが多い印象があるが、
本作については召喚した側が偉そうにしないところがいい。
王様が勇者に頭を下げるというシーンを初めて見たかもしれない。
主人公のウサトもポジティブで善良な性格をしているため、
比較的見やすい気がする。
彼にはいくら訓練してもすぐさま回復できる、
治癒魔法というチート能力を与えられてはいる。
しかし、ローズからかなり厳しめの訓練を課されており、
きちんと鍛えている描写があるため、
好感が持てる主人公になっているのだと思う。
主人公が治癒魔法にの使い手になる設定も珍しいし、
その割に肉体を重点的に鍛えて、
努力、根性を感じさせる展開もギャップがあり興味深い。
キャラクター的な濃さで言えば、
田中 敦子演じるローズが一番。
ガタイの良さに加えて常識外れな肉体の強さ、
「少佐」と呼んでしまいたくなる凛々しい声と
属性がてんこ盛りである。
ところで召喚された人間たちの名前に、
干支を表す生き物が入っているのは気のせいだろうか?
ただ能力や性格を表しているだけという可能性もあるが、
今後召喚された人間が登場する場合は、名前に注目してみようと思う。
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