【アニメ】『暴食のベルセルク』第12話 レビュー

アニメ

©一色一凛/マイクロマガジン社/暴食のベルセルク製作委員会

※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。


『第12話 喰い尽くす』感想


天竜の攻撃からロキシーをかばい、
正体がバレてしまったフェイト
彼は自分の正体を偽っていたことをロキシーに詫びて、
敵を撃退するためにその場を離れるのだった。

天竜の動きを止めることに成功したが、
それを維持するために力を使ってしまい、
ノーザン・アレスタルからは押されることになり、
結果的に左腕を切り落とされてしまう。

だが、それはフェイトの作戦の内で、
片腕を失いつつも幻覚魔法を使用した不意打ちを行ない、
ノーザンには辛くも勝利するのだった。


そして以前も夢の中で入り込んだ、
フェイトの意識内の出来事が描かれる。
『憤怒のマイン』のかつての友人であるルナが、
今まで暴食スキルの暴走を食い止めてくれていたらしい。

ただ、それにも限界が来てしまったようで、
彼女と共にフェイトも飲み込まれてしまうことになる。

すんでのところで手を差し伸べて
助け出してくれたのは赤髪のイケメン。
どうやら彼はグリードの仮の姿とのこと。

現実に戻ったフェイトは天竜を撃破することに成功するが、
戦いでの無理がたたり身体に限界を迎えていた。
このままではスキルが暴走して、
自我を保てなくなってしまうと考えた結果、
グリードに自らのステータスを捧げて、
自らの弱体化を図ることにした。

そこへマインが登場。
化け物になる前にフェイトにトドメを刺しに来たのだ。
彼女が斧を振り下ろそうとした瞬間に、
身をていしてフェイトをかばったのはロキシーだった。


フェイトが目覚めたのはバビロンの街の宿屋。
そこへ『憤怒のマイン』『色欲のエリス』の2人が訪れ、
現状のついての共有をされる。

ノーザン・アレスタルは彼の所持していた、
『大罪武器エンヴィー』に操られていただけだという。
エンヴィーについては次の依り代を見つけられるのが困るので、
マインがガリアの彼方へ捨ててきたとのこと。

大罪武器は破壊できないので仕方ないとはいえ、
対処としてはそれでよかっただろうか?
ロキシー暗殺に関しても元々エンヴィーが計画したことだが、
天竜を倒した今となっては必要なくなったらしい。

そして次の目的のために、
力を貸してほしいとエリスから頼まれるのだった。

ただし、ロキシーに対して、
フェイトの中の暴食スキルが反応しているため、
彼女のそばにいることはできない。

新たな能力を得たフェイトは左腕を元に戻し、
ロキシーに再会の約束をつづった手紙を残して、
新たな旅に出るのだった。


最終回ということで1クール視聴した上での
全体的な感想についても述べたい。
一言で言えば「もったいない作品」といった感じ。

女性キャラクターのデザインだったり、
中二っぽい設定だったりと、
好きな要素はそれなりにあったが、
どれもこれも活かしきれずに終わってしまったという印象。

また、ストーリーに関しても、
尺の都合で描き切れなかったと推察できるが、
登場人物の目的や能力の仕様があいまいでよくわからなかった。

例えばエンヴィーは天竜を操っていたようだが、
エリスのほうは天竜を倒せればそれで良しというスタンス。
それならば最初からそう言えばよくないか?
意味ありげにロキシーを狙っている風に登場したが、
結局彼女は何もしていなかったということでいいのだろうか?

エリスはキャラクターとしても結構立っているのに、
大した見せ場もなく終わってしまったのも不満なところ。

あと、ロキシーがそばにいることで、
フェイトの暴食スキルが治まったような描写があるにもかかわらず、
彼女から離れることになった意味もよくわからない。

ロキシーが暴食を抑える何かを持っているのではないのか?
私自身に理解力が足りないという自覚はあるが、
それを差し引いても原作未読の人間にとっては
首をかしげるような展開が多く描写不足は否めない。

原作既読勢向けに制作したと言われてしまえばそれまでだが、
もう少しわかりやすく描いてもらえるとありがたかった。
最後に骸の正体がフェイトだとブレリック兄妹にバレていたが、
そこは隠しておいてやれよとは思う。

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