【アニメ】『攻略うぉんてっど!~異世界救います!?~』第12話 レビュー

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※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。


『第12話 最終章 ノアを救う』感想


無事エンヤァを取り戻すことに成功したイノー
ところが今度はガラティンに異常が発生し、
ノア大陸を破壊するために暴走してしまうのだった。

ガラティンを中心に光る蛾のような生物が広がっていき、
それに触れると無機物や生物に関係なく、
ゲーム内から存在が消えてしまうという様子が描かれる。

蛾については虫ということでBUG(バグ)とかけているのだと思う。
ただ、このあたりの描写は詳しい説明が無いので、
どういうメカニズムでこの状況が発生しているのかは、
正直よくわからなかった。


そんな中、蛾に接触しそうなエンヤァをかばい
イノーが消滅していまう。前回とは逆に、
今度はイノーの精神世界へエンヤァが入り込み、
彼女を救うことになるだった。

イノーの精神世界はゲームそのもので、
横スクロールアクションのゲーム画面を、
デフォルメされたエンヤァが、
ひたすら進んでいくという展開になる。

とにかく高難度な内容で、理不尽なトラップが多数登場し、
エンヤァは死と復活を何度も繰り返しながらも、
少しずつ進んでいく様子が描かれる。

意図としては、イノーを助けるために、
何度死んでも諦めないという、
健気で一生懸命なエンヤァの姿を描きたかったのだろう。

しかし実際のところは、
まったく知らないパチモンゲームの動画
ただ見せられているだけに過ぎないので、
楽しめたかと聞かれれば微妙なところ。

ただ、このゲーム内ではエンヤァのかけ声や悲鳴など、
かなりの尺で流されることになる。
声のバリエーションは素直にスゴイと思ったし、
担当声優の加隈亜衣ファンなら、
結構堪能できる部分かもしれない。


外ではナグがガラティンの暴走を抑えていたが、
ガラティンは巨大な蛾へと変身してしまう。
​ブトウ​チェリーウィルフライライインジンジン
など残ったメンバーと共に迎え撃つことになるのだった。

ゲームの最深部へたどり着いたエンヤァはイノーと再会するが、
脱出方法については何も考えていなかったと判明。

何かないかとアイテムを探していたところ、
以前ガチャでゲットした「虹色馬糞」というアイテムを発見。
これは使用者に虹の力を与えて、天高く飛ぶことができるらしい。

2人は「虹色馬糞」を使って精神世界から飛び出すのだった。
巨大な蛾の化け物は討伐したようで、ガラティンを無事救出。

壊れかけていたノア大陸もバロルによる、
元に戻す力で再生を始めていた。
そして頭上では虹の光に包まれたイノーとエンヤァが
どこまでも飛んでいくという展開でラストを迎えるのだった。


なんとなくハッピーエンドということは伝わったが、
全編を通して意味がわからない部分が多かったので、
共感もできず、よかったという気持ちすら湧かなかった。

本作のレビューを始めた当初、
中国で評価をされているという部分について、
原因を分析をしてみたいと書いた記憶があるが、
結論から言えばその理由はわからなかった。

つまり、私個人の感想としては
面白さを見出すことができなかったのだ。
全12話を視聴した上で言わせていただくと、
本作が中国で評価されている情報自体に、
かなり懐疑的な考えを抱いている。


もちろん本作を終始楽しめたという人間がいてもいいとは思うし、
それらを否定するものではない。
ただ映画『すずめの戸締まり』がヒットした国で、
本作がそれほど高く評価されるとは考えられない。

海外の話とはいえ、ヒットした作品が日本と同じであるならば、
少なくとも「面白い」の基準が近いということになるだろう。
だとすれば「面白くない」の基準がそれほどズレているとも思えない。

2022年「中国優秀ネット視聴作品」受賞という情報に関しては、
嘘ではないだろうが、広告代理店や制作会社、
本作を売り込もうとした企業による作られたイメージである可能性が高い。

まあ、早い話がゴリ押しだ。
とはいえ、海外製でも優れた作品はたくさんあると思うので、
また機会があれば視聴してみようと考えている。​

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