
©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『第2話 ローストバジリスク/オムレツ/かき揚げ』&『第3話 動く鎧』感想
やはり安定して面白い。
一話完結型で見やすいというのもあるが、
ストーリーの構成に上手さを感じる。
メインキャラクターの背景や情報を、
ストーリーに絡めながら小出しにしているため、
不自然な説明になっていないのだと思う。
というわけで、現在のパーティメンバーについて判明している部分と、
個人的な印象をまとめてみた。
●ライオス
主人公。平凡に見えてサイコパス気味。
結構強かったのは意外なところ。
種族は人間だと思うが、
今のところ作中で明確に呼ばれるシーンは無く、
違うという可能性もある。
魔物を食うことに対して尋常ならざる想いがあるため、
実は魔族なんじゃないかと疑っている。
色々と観察、考察していると言えなくもないが、
戦闘中にほかのことに気を取られそうな気配がある。
魔物についてうれしそうに語る姿はカワイイ。
●マルシル
仲間の口ぶりから魔法に関してはかなり強力らしい。
表情豊かで本作の面白さの大半は彼女の功績が大きいと思う。
エルフだとは思うが、耳の先端がほかのエルフよりも丸い気がする。
母親ともあまり似ていなそうなので、
生い立ちに複雑な事情があるのかもしれない。
魔法使いらしく体力は低め。
魔物食に抵抗を持ちつつも食欲に屈してしまう女。
感情的な姿がカワイイ。
●チルチャック
罠解除の専門家。職人気質のプロフェッショナルで、
戦闘に関しては自信がないようだが、
ダンジョン探索にはなくてはならない人物。
戦士からハーフフットと呼ばれていたので、
小柄で手先が器用という種族なのだろう。
正直、聞いたことない種族なので推察でしかない。
見た目がああなので年齢不詳だが、
大人な面も持ち合わせているので、
実はかなりの年齢になっていそう。
耳も目も大きくマルシルに次いで感情を見せてくれるため、
子供みたいでカワイイ。
●センシ
ドワーフ。魔物食におけるライオスの師匠ポジション。
性格的な面に関して最初はもう少し大人だと思っていたが、
偏屈でこだわりが強く、少々扱いにくい人物。
ライオスたちと出会うまで一人で行動していたようなので、
頼りになるのは間違いないが相当変わり者なのだと思う。
ただ、義理堅い面もありそうなので、
長く付き合うとまた印象が変わりそうではある。
口が一切描かれず、目だけで感情を表すところがカワイイ。
パーティー全員にカワイイとか言ってしまったが、
事実なのだからしょうがない。
前回のレビューでも書いたが、
やはりキャラクターデザインが秀逸。
食事中でもバトルシーンでも、
彼らが動き回る姿を見ているだけでも、
かなり楽しめている感じ。
とはいえ死生観や雰囲気など、
かなり独特な部分があるのは間違いない。
楽しむのに適性がいる作品だと個人的には思っている。
コメント