【アニメ】『最強タンクの迷宮攻略〜体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜』第1話&第2話レビュー

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©木嶋隆太・イマジカインフォス・如月命/SQUARE ENIX・「最強タンクの迷宮攻略」製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。


『第1話「パーティー離脱」』&『第2話「アバンシアへの帰還」』感想


前提として完全初見の感想

主人公のルードは勇者パーティーに所属する「タンク」だったが、
得体の知れないスキルを所持しているという理由から、
パーティーをクビにされてしまう。

なお「タンク」とは敵の注意を引きつけて、
味方の盾となりパーティーを守る役職のこと。

本作はファンタジー世界を舞台にした物語で、
いわゆる「追放系」に分類される。

ただ、ルード自身が追放を大人しく受け入れる性格をしており、
理性的で分別のある大人の男性として描かれているため、
元パーティーのメンバーへの憎しみなどは抱いていない。


そもそも彼には妹のマニシアの病を治すため、
どんな願いも叶えるという『迷宮の秘宝』を探すという目的がある。

また、故郷へ戻る道中に引き取った、
不思議な少女ルナについての秘密や、
彼女との交流が主に描かれることになるのだ。

つまり追放されたことそのものは導入に過ぎず、
物語の主軸は別のところにあるという印象。

ちまたでよくある勇者を見返してやろう的な展開には、
ならなそうな気がする。


主人公がヘイトを溜めて逆襲する展開を期待している方には、
少々物足りない内容かもしれないが、
個人的にその手の流れは少々見飽きた感がある。

私がおじさんになってしまったせいかもしれないが、
ルードぐらい落ち着いたタイプのほうが安心して見られると思う。

ちなみに故郷へ戻ってからのルードは、
彼の人柄もあってか村中の人から慕われていたし、
親しい女性達もいるといった感じ。


ルードの得体の知れないスキルについても明かされ、
攻撃可能な「タンク」というレアな役割をこなせるようになったので、
ぶっちゃけた話、恵まれた主人公であるのは間違いない。

だが、子供の頃に苦労していたり、
彼の人格が好ましく描かれたりしているおかげで、
主人公としてことさら接待されているようには感じない、
うまいバランスだったと思う。

正直、キャラクターの口調がやや説明台詞になっていたり、
戦闘の迫力が微妙だったりと気になる点がないわけではないが、
時間がある時にまとめて見る分にはよさそうな作品だった。

 

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