
©若木 民喜・小学館/ アニメ「結婚するって、本当ですか」製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
ラブコメとして見ると人を選ぶ側面も!?
独身者優先の外国赴任の候補から外れるために、
嘘の結婚を行うことにした
「大原 拓也(おおはら たくや)」と、
「本成寺 莉香(ほんじょうじ りか)」。
第6話以降の主な出来事としては、
莉香への好意を自覚した拓也が彼女に告白したこと。
ところが、どう反応していいいかわからない莉香は、
その返事を保留してしまう。
その後、恋愛ごとで悩むのが嫌になった莉香は、
拓也をデートに誘い日頃の自分を見せて、
ガッカリさせるという手段を取るのだった。
なんというか莉香がこじらせすぎている!
恋愛ごとに不慣れだったり、
行動力がありすぎる母の影響で性格が委縮してしまったりと、
色々と理由はあるのかもしれないが、
1人の大人として考えるとヤバイレベル。
コミュ障の度合いで言ったら拓也よりも深刻だろう。
ちなみにデートいうのは名ばかりで、
拓也は莉香に後をつけているだけ。
莉香は自分のペースで見たいもの見るため、
拓也には飽きたら勝手に帰ってもいいという始末。
自分からデートの提案をしておいてコレはさすがにヒドくないか?
声が「早見沙織」なので奇跡的にかわいく見えてはいるが、
リアルで目の前にいたら「地雷」として情報共有してしまうかもしれない。
ちなみに第10話の終盤では、
職場の上司「黒川 麻子(くろかわ あさこ)」宛てに、
2人に関するタレコミがあった模様。
支店長である彼女が敬語で話していたところ見ると、
おそらく部外者か立場的に上の人間ということになる。
莉香の母も2人の関係に探りを入れていたようなので、
彼女がなんらかのツテで連絡したという可能性はありそう。
だが、不審電話を入れそうなタイプには見えないので、
例の件については、また別の人間が関わっているセンも捨てきれない。
さて、ここまで見た感想について。
ジャンル的にはラブコメだが、
「結婚」について考えさせる描写が多く、
気楽にオススメできるかは微妙なところ。
職場の同僚のエピソードもあるが「進士 奨(しんし しょう)」は、
愛妻家であるにもかかわらず突然妻から離婚を宣告されるし、
「権田 広見(ごんだ ひろみ)」は、
マッチングアプリで知り合った女性相手に失恋してしまうなど、
基本は苦味のある話だった。
さらに莉香の両親も、彼女が幼い頃に離婚しているらしい。
そういった問題に直面しつつも主役の2人がお互いを想い合い、
本当に結婚するという決着を迎えるのだと思うが、
過程を楽しめるかはその人次第というところがある。
個人的には恋愛に不慣れな大人2人が、
徐々に関係を深めていく様子は楽しめているし、
ほかの作品では見られない展開は、
なかなか興味深く視聴している。
ただ、恋人としての進展はゆっくりなので、
わかりやすいベタベタ描写は相対的に見れば少なめ。
そんなわけでラブコメに何を求めるかで、
評価が変わってきそうではある。
▼原作『結婚するって、本当ですか』ADV.1 「結婚するって、本当ですか?」https://bigcomics.jp/episodes/45fe752babb67/
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