
©餅月望・TOブックス/ティアムーン帝国物語製作委員会2023
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第11話『再会と決闘と……』感想
革命軍の代表であるランベールとの、
話し合いに招かれたミーアとシオン。
ランベールとしてはシオンのサンクランド王国に
革命に協力してもらいたいという思惑があるため、
レムノ王国の現状について説明を始める。
公正と正義を重んじるシオンとしては、
他国とはいえ民衆が圧政に苦しんでいる状況を
見過ごすことはできないため、
自分が介入すべきかの検討をするのだった。
そんな中、革命軍の討伐のため、
王国軍が派遣されたとの連絡が入る。
しかも、その軍を率いているのはアベル王子だというのだ。
シオンとミーアは事情を聞くために、
アベルが駐留しているという砦へと出向くが、
彼と対面した瞬間、シオンは一騎討ちの決闘を申し込む。
ちょ、待てよ! まずは話し合ったらどうだ!?
シオンとミーアは革命軍側からしか詳しい話を聞いていない。
仲裁に来た人間が片側からの意見しか聞かずに
動き出してしまうのはあまりにも愚かだろう。
シオンは正義感が強いあまり、
思い込みが激しく暴走しやすい気質のようだ。
アベルもアベルで互いの正義を掛けた決闘ということで、
その提案を受け入れてしまうのだった。
周りも止めろや! 仮にアベルが勝ったとしても、
他国の王子に傷でもつけたら戦争の口実になりかねないぞ!!
必死で制止するミーアの声も届かず、
戦い続ける2人を止めたのは、ティアムーン帝国軍の
百人隊の隊長ディオン・アライア。
両王子の剣をはじき飛ばした上に、
アベル王子のお付きの騎士の武器を破壊するという、
離れ技を披露した。
以前の時間軸ではミーアの死刑執行人を務めた人物だが、
この描写を見る限り作中でも屈指の実力者のようだ。
そこにメイドのアンヌおよび
青年文官ルードヴィッヒも合流。
ミーアは事態を収めるために、
全員の前で演説をするハメになってしまうのだった。
以前のティアムーン帝国と今回のレムノ王国。
国も状況も異なる2国において、
常に正義の執行者として登場するのが
シオン王子であることに違和感を覚えるミーア。
政府と革命軍のくい違いについて指摘するが、
その場へはぐれていたキースウッドとティオーナも登場する。
2人は何か解決の手がかりを持ってきたようなので、
次回は無事解決して大団円を迎えると予想。
前回、怪しすぎると書いたジェムの姿が判明。
彼は以前ベルマン子爵をたきつけて、
ティオーナの父であるルドルフォン辺土伯と
敵対させようとしたのと同一人物だろう。
おそらく各国に潜入して、
政治不安をあおるのが主な任務と推察できる。
そうなるとシオン王子が、
道化になりそうで少々気の毒ではある。
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