
©雨川透子・オーバーラップ/ループ7回目製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『episode.3 薄衣越しの剣舞』&『episode.4 曲者は隠し味に』感想
●『episode.3 薄衣越しの剣舞』
前半は、夜会でリーシェを妻として紹介するアルノルト殿下が描かれた。
2人のダイナミックかつ息の合ったダンスパートが見どころ。
殿下にお近づきになりたかったご令嬢達から、
ワインに唐辛子を入れられるという嫌がらせを受けるも、
リーシェは華麗に受け流すのだった。
また、以前の人生での戦いと今回共にダンスをしたことだけで、
アルノルトの古傷を見抜いたリーシェ。
2人のやり取りを見つめて怪しげに微笑む人物も登場。
後半はメイド問題を解決。
後輩に厳しくあたるディアナという先輩メイドに、
新たな道を示しつつ丸く収めるという展開になる。
●『episode.4 曲者は隠し味に』
前半は、アリア商会のケイン・タリーと交流を描く。
彼は最初の人生でリーシェが商人としての教えを受けた人物。
リーシェはタリーと交渉しつつ
彼から協力を取り付けるための条件を引き出すことに成功する。
後半はアルノルトの弟、テオドールが登場。
前回、不敵な笑みを浮かべていた人物も彼だと思うので、
何かを企んでいるのは間違いないだろう。
ここまでの感想。
アルノルト・ハインがリーシェを
全肯定かつ応援してくれるスーパー王子様といった感じ。
リーシェのセリフに、「甘すぎでしょ! 私に!!」
というものがあったが、まさしくその通り。
我々の目から見てもそう見える。
リーシェ本人は気づいていないかもしれないが、
視聴者目線で言えば彼の好感度は、
かなり高いところから始まっているのが本作の特徴。
主人公が徐々に好かれていくというよりは、
リーシェのほうがアルノルトに惹かれていく様子を
楽しんでいくという物語になるのだと思う。
そのリーシェについてだが、
嫌がらせをしてきたご令嬢や、
メイドのディアナへの対応を見るに、
かなり冷静で大人な人物であることがわかった。
異世界転生やファンタジーモノだと、
「なにもそこまでしなくても……」と思ってしまうほど、
トガった過剰防衛を行なう主人公も多い。
彼女がそういうタイプではなかった点は、
個人的にかなりのポイントだったりする。
実際のところはリーシェにとって、
都合の良い展開が続いているのは間違いないが、
彼女自身にヘイトがたまりにくいので、
それほど気にならないというわけだ。
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