
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
©君川優樹・オーバーラップ/「追放者食堂へようこそ!」製作委員会
第11話「最後のピース?」まで視聴済み感想
ファンタジー世界を舞台にした物語で、原作は「なろう系」。コミカライズもされているが、どちらも未読なのでアニメ版の初見感想になる。
主人公の「デニス」は、最強パーティー『銀翼の大隊(ぎんよくのだいたい)』に所属し料理番を務めていたが、隊長の「ヴィゴー」の陰謀によって追放されてしまう。それをきっかけにして、長年の夢だった自分の店を構えることを決意する。
しかし、困っている人を放っておけない性格のせいか、奴隷の少女を引き取ったり、金を持っていない冒険者にツケで料理を食べさせたりと、料理人をしつつも人助けをする日々を送ることになる。確かな料理の腕と彼の人柄に惹かれて、店にはさまざまな人物が集まってくるというストーリーだ。

まず、デニスのキャラクターがイイ! 料理人という職業でありながら前衛職に負けないほど戦えるし、後衛職のようにサポートもこなせるオールラウンダー。ここだけ聞くとチートキャラに思われそうだが、彼はマッチョで経験豊富な成人男性。強さに説得力があるし、豪快で正義感の強い性格にも好感が持てる。
ジャンル的には「追放モノ」に分類されるが、主人公にあまりネガティブさが無いのも特徴。陰湿な方法で追放されるものの、その件は割り切って前向きに料理屋を運営しようとするため、雰囲気としては明るめ。コミカルな日常を送りつつ人助けをするのが基本の流れとなる。
必然的に登場人物から慕われることになるが、恋愛要素はほとんど無い。デニスがきちんと大人として振る舞っており、少女たちを導くようなポジションになっているからだ。ハーレム的な展開を好む方には少々物足りないかもしれないが、その手の内容が食傷気味という方には見やすい内容になっていると思う。

一話完結型で後味の良いエピソードで進んでいくため、幅広い層におすすめしやすい作品と言いたいところだが、敵対する人物や組織のタチが悪く胸糞要素もそれなりにある。
結果的に被害者は救われるといえ、女性冒険者が男たちに襲われたり、理不尽な契約で過酷な労働をさせられたりと、なかなかにエグいシーンも描かれる。今まで助けた人間たちや常連客と協力して、敵対勢力をまとめて成敗する展開にはなるが、それまでは黒幕が野放し状態なので若干ストレスを感じてしまったところ。中盤以降はまとめて視聴したほうがよかったかもしれない。

ちなみにラブコメ的な展開は少ないものの、かわいいキャラクターは多いし女性冒険者の露出度は高めなので、ビジュアル目当てで視聴するのもアリ。
最終的にデニスには、看板娘の「アトリエ」とイイ仲になってもらえればと思っている。さすがに今の年齢だと犯罪臭いので、数年経って魅力的な姿に成長した彼女からアプローチされて意識してしまう、とかだったら面白いと妄想をしていたりするのだ。


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