
©雨川透子・オーバーラップ/ループ7回目製作委員会
『episode.2 金色に染まる皇都』感想
前回のラストでアルノルト・ハインから求婚された
リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナー。
彼はリーシェからすれば、これまで繰り返した
6度の人生すべてで世界を戦争に巻き込んだ張本人。
だが、過去一度も足を踏み入れたことがない
ガルクハイン国へ訪れるチャンスとばかりに、
さまざまな条件を付けて嫁ぐことを了承する。
嫁いだといえリーシェの出した条件の中に、
「自分に指一本触れないこと」というものがあったため、
そういった関係にはなっていない点は面白い。
今回も過去6度繰り返した人生の中で得た、
知識や技術を活用していたが、
今後もそれらを駆使したリーシェの活躍が期待できそう。
アルノルトは圧倒的な強さを持ちつつも、
自国を大切にしているというマトモな皇族として描かれていた。
部下思いという面もあるため、
現時点では世界に戦禍を広げるような人物には見えない。
おそらく近い将来なんらかの出来事があり、
それをきっかけとなってアルノルトが変わってしまうのだろう。
リーシェが関わることがなかった以前の歴史では、
彼の変貌を防ぐことができなかったが、
今回の歴史ではそれをなんとかするという展開になるのだと思う。
チート能力を持った主人公の無双モノと言えなくもないが、
リーシェのキッパリとモノを言う性格のおかげか、
比較的好感の持てる人物に見える。
また「長生きをしたい」というリーシェの目標と、
「アルノルトが戦争を起こす理由」が密接に関わっているため、
物語の目的が明確になり、かなり見やすくなっている気がする。
立場だけとはいえ、リーシェはアルノルトの妃になってしまったので、
ほかのイケメン男性とのロマンスには発展しないだろうが、
2人の関係がメインに描かれるのであれば、それはそれでアリ。
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