【書籍レビュー】説明の技術100の法則(鶴野 充茂)

書籍

説明の基本をまとめた本!


文章力向上に役立つ本を探している時に、
「わかりやすく伝わりやすくなる力を身につける」という
キャッチコピーに引かれて購入した物。

結論から言ってしまうと、
自分が期待していた内容とは若干ズレていたが、
「なかなか興味深く読めた」という感想だ。

本作は「物事を上手く説明できない」と感じている方が、
どのような部分に気をつければ上手く伝えられるようになるかを、
100の法則に分けて紹介している。

1つの法則について1~2ページでまとめており、
テンポ良く読めるのが特徴。
また、難解な言葉は登場しないため、
活字が苦手な方でも取っつきやすいと思う。

ただ、例として出されているシチュエーションが、
一般的なサラリーマンを想定していることが多く、
「会社員」の方以外はピンとこないかもしれない。

とはいえ、それ以外の立場の方にとって
全く役立たないかと言えばそうでもないので、
参考にしていただければと思う。

作者の言いたいことを一言でまとめると、
「常に聞き手の立場に立つ!」というコト。


個人的に重要だと感じたポイント!


  • 一文に情報をつめ込み過ぎない!
  • 最初に全体像を説明する!
  • 3つの情報のバランスを考える!

●一文に情報をつめ込み過ぎない!
1つの文章はできるだけ簡潔に言い切り、
長くなりすぎないように心掛ける。
聞く側が初めて触れる情報の場合、
一文が長すぎると理解力が途切れてしまい、
結局、何の話をしたいのか伝わりにくくなってしまうからだ。

●最初に全体像を説明する!
スピーチやプレゼン、会議をする際に、
あらかじめ大枠を説明しておくという意味。
例えば「重要なポイントは3つ」「今回のメインテーマは何か」
ほかには「結論を先に言ってしまう」などである。
あらかじめ大事なポイントを提示しておけば、
聞き手がどこに集中して聞けばよいかが明確になるため、
理解してもらいやすくなる。

●3つの情報のバランスを考える!
「一般的な情報」、「自分で見聞きした情報」、
「人から聞いた間接的な情報」のバランスが大事!
ようするに事実と主観と客観の要素が偏り過ぎると、
説得力に掛けてしまうというコト。
淡々と事務的に話すだけでなく、
時には感情に訴えることも必要みたいなニュアンス。
​​​​​​​​​​​​


まとめ!


私個人が印象に残ったのはこのあたり。

ほかにも職場での振る舞いや、
人前で話す時の発声のコツなど、
さまざまなノウハウが網羅されているため、
どんな立場の人が読んでも、
ある程度役立つ情報は拾えるハズ。

ただ、幅広くカバーしているということは、
逆に言えば「浅い」という意味でもある。

私が挙げたポイントに関しても、
新入社員用の研修を受けていたり、
ビジネスマナーの書籍を数冊読んだ経験があれば、
特に珍しくもない割と当たり前の法則だったりする。

誤解しないでいただきたいが、
書いてあること自体は間違いなく有益
しかし、この本ならではの独自性はあまりなく
それなりに経験を積んでいる方であれば、
新たな知見を得ることは難しい気がする。

初めて触れるビジネス系書籍が本作
というのが最も理想的な形だと思う。

というワケで、どんな方にオススメかと言えば、
まずはビジネス系の書籍を初めて読む方。

次に就職活動中の大学生新卒の社員
そういった人間の教育係になった方などである。

個人的な希望を言わせていただければ、
話の下手くそな教職員あたりには読んでもらいたいところだ。

最後に『説明の技術100の法則』を読んでいる割に、
「レビューの内容は伝わらなかった!」などという、
ツッコミはご容赦いただきたい。
実践できるかどうかは、また別の話なのだ……。

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