
©一色一凛/マイクロマガジン社/暴食のベルセルク製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
▼『暴食のベルセルク』アニメ公式サイト
https://bousyoku-anime.com/
『第5話 ガリアへ』感想
「骸(むくろ)」と呼ばれるフェイトの討伐にやって来た、
いけ好かない聖騎士三兄弟の次男、ハド・ブレリック。
彼の前に立ちはだかったフェイトは、
静かに仮面を外すのだった。
えっ、あっさりとバラしちゃうの!?
自分の正体を明かすというくだりは、あると思っていたが、
戦う前にやってしまうとは思っていなかった。
逃亡の危険性も考えると、
せめてトドメを刺す直前とかにしたほうが……。
とか思っていたら、簡単にハドを倒してしまった。
聖騎士、弱ぇ!?
この世界でそれなりの扱いを受けている役職なので、
もう少し食い下がってくるのかと期待していたが、
どうやらフェイトが強くなりすぎていたようだ。
しかし、この程度の実力で聖騎士の連中は、
治安維持ができるのだろうか?
結果的にフェイトはハドの命を奪うことになるのだが、
個人的に少々疑問の残る展開ではある。
回想を見る限りロキシー・ハートのガリア遠征自体は、
彼女自身が志願したようにも見えるので、
ブレリック家の暗躍の結果というわけでもなさそう。
あとハドは孤児の誘拐事件にも関わっていたようだが、
その件については実行犯の証言のみで、
フェイトもそこを聞き出すことはなかったので、
真相に関してはわからずじまい。
確かに長年フェイトを虐げてきたという過去があるので、
ある程度の裁きは下されるべきとは感じるが、
作中に描かれていた内容だけで、ここまでしてしまってよいかは、
人によって判断がわかれそうではある。
ダークヒーローモノなので、ある程度は仕方ないとはいえ、
個人的には「聖騎士サイドの悪事」を詳しく描写して、
納得感がほしかったところ。
ロキシーというヒロインが割と真っ当な方法で、
フェイトを救い出してくれたので、なおさらそう感じてしまう。
光と闇といった対照的な感じを出したくて、
あえてという可能性もあるが……。
その後、出征するロキシーを見送るシーンが描かれるが、
彼女は3年は戻って来られないようだ。
てっきりフェイトも一緒に旅立つのかと思いきや、
近くにいると正体がバレてしまう可能性があるため、
一人の武人となり陰から彼女を支えるという手段をとった様子。
どうでもいいことが、心配してくれたバーのマスターには
一言挨拶していったのか?
おじさんとしてはそこが結構気になってしまった。
ロキシーのあとを追ったフェイトは、
道中で魔物退治を依頼され、
自分と父がかつて過ごした村に立ち寄ることなる。
しかし村長の陰謀により、
睡眠薬を盛られてしまったフェイトは、
魔物への生け贄にされてしまうのだった。
フェイトが倒した魔物の残骸に注目し、
彼の正体に迫ってきそうな存在がいたり、
ロキシーと共にガリア遠征へ赴く部下がいたりと、
新キャラクターが登場したので、
彼らが今後どのような活躍をするのか気になるところ。
あと、胸糞村長の息子セトという
昔フェイトをイジメていたキャラクターが、
子の父となったことで改心したというエピソードが印象的だった。
今までは極端に人間性の悪い人物か
まともな人物しか登場しなかったので、
悔いを改めるような人物は貴重だと思う。
|
コメント