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※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『第5話 やっぱり畑仕事があってる私には』感想
イノーとエンヤァは鍛冶屋のチェリーと共に、
彼女の元相棒でありノア大陸最強の魔術師でもある、
ブドウの元を訪れていた。
エンヤァはこれまでの事情を
ブドウに説明することする。
話を聞いていたブドウは「五星」という言葉に反応。
これは以前イノーとエンヤァを結果的に助けてくれた、
怪しげな2人組が探していたもの。
ブドウによると先代の王・エッソが
魔族を抑えるために自分の力を5つに分けて
各地に封印を施したとのこと。
それが「五星」と呼ばれているらしい。
イノーは自分たちの計画にブドウも誘うが、
彼女は農業を営んでいる今の生活が気に入っているらしく、
断られてしまうのだった。
ところがブドウの育てていた、
キャベツ畑に異変を発見してしまう。
どうやらその原因というのが「五星」を失ったことで、
ノア大陸のバランスがおかしくなってしまったせいらしい。
平和に農作業をしたいブドウは、
イノーたちに協力することになるのだった。
場面は切り替わり、
王のバロルに謁見中の狼娘・ウィルフが描かれる。
森の都サイドにも色々と事情があるのだろうが、
漠然とした描写だったのでザックリと書いておく。
・ウィルフが持っていたペンダントが「五星」のかけらで、
それを第1話で紛失。 → 怪しげな2人組に回収される。
・エンヤァの持っていた剣と盾が第3話で押収されてしまったが、
これらは先代の王・エッソの持ち物らしい。
・バロルはエッソに対して特別な感情を抱いている。
・エンヤァは真の救世主で、エッソの生まれ変わり?
その後は今は召喚士であるエンヤァのために、
珍しい召喚獣を呼び出せる場所へ、
イノーとエンヤァが2人で赴くといったところで終了。
今回は新規キャラクターに加えて、
新たな設定や伏線なども明かされていたが、
正直、非常にわかりにくかった。
元々の説明不足もあるのだろうが、
それもこれもブドウというキャラクターの、
特性のせいだと思う。
彼女は今でこそ最強の魔術師と呼ばれているが、
元々は呪文の詠唱が苦手だったため、
無詠唱魔法を極めたという設定。
それは別に構わないのだが、
なぜ詠唱が苦手なのかと言えば、
ブドウが倒置法を使用した
独特の話し方をしてしまうからなのだ。
彼女がおかしな語順で話すため、
情報がほとんど入ってこない。
例えばそれぞれ下記のような感じなってしまう。
▼通常
「たまたま魔族の話を聞いたの」
▼ブドウ
「聞いたの、魔族の話を、たまたま」
▼通常
「今は自由気ままな生活が気に入っている」
▼ブドウ
「自由気ままな生活が気に入っている、今は」
ブドウ自身はイノーに劣等感を抱いていたエンヤァに対して、
フォローや助言をしてあげるなど、
本作の中ではかなりマシな性格をしている。
ただ、この話し方のせいで新たな情報の理解も
ワンテンポ遅れてしまうので、
彼女が話し始めると結構しんどい印象があった。
別にこういったキャラクターがいても良いとは思うが、
それならストーリーや設定をもう少しシンプルに、
わかりやすく見せる工夫をする必要があるだろう。
今回イノーのセリフの中に、
「話が長いんだよ。ストーリーパート苦手なの」というものがあったが、
ひょっとしてコレは自虐ギャグだったりするのだろうか?
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