
©餅月望・TOブックス/ティアムーン帝国物語製作委員会2023
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第9話『ミーア姫(恋愛脳)の選択』感想
未来を記した日記帳が消えたことで、
処刑される運命に打ち勝ったミーア。
夏休みが明けて、久しぶりにセントノエル学園へ登校。
ラフィーナ、クロエと共にのんびりとお茶をしていたが、
アベル王子の故郷であるレムノ王国で、
革命が起きてしまったという報せが入る。
シオン王子、キースウッド、ティオーナも集まり情報共有を図る面々。
現状は民衆が革命を訴えて蜂起した段階らしく、
革命そのものはまだ起こっていない様子。
シオン王子の国、サンクランド王国の諜報機関、
風鴉(かざがらす)の情報によると、
レムノ王国は強力な軍を維持するため、
民に重税を課していたという背景があるが、
軍備増強のためにさらなる増税で民の反発を招いたとのこと。
ただし、ミーアの記憶によると
以前の時間軸においてレムノ王国で革命が起きたという事実はない。
前回登場した怪しげな集団の陰謀によるものなのだろう。
ティアムーン帝国の内部工作が進まなかったため、
レムノ王国が狙われてしまったという可能性が高い。
自分が安全な立場になったので、
危険なことに関わらないようにと考えていたミーアだったが、
アベル王子との楽しかった思い出が頭をよぎり考え直す。
レムノ王国へ行ってアベル王子に会うために、
その場にいる人間たちに協力を仰ぐことにした。
クロエの実家である商会のキャラバン隊が、
レムノ王国へ出向く用事があるとのことで、
そこに紛れるという作戦を立てる。
ミーアだけでは心配だったので、
シオン王子、キースウッド、ティオーナも
その旅に同行することになった。
国境を越えるところまで順調に進んできたが、
馬車が盗賊の集団に襲われてしまい、
外に投げ出されてしまったミーア、
そして彼女を助けようとしたシオン王子の2人が、
小隊からはぐれてしまう。
2人は近くの村に住む猟師と知り合い、
彼の家で世話になることにしたのだった。
今回はミーアが初めて事前情報のない
問題に挑むという内容だったというのもあるが、
恒例ともいえる周りがミーアを勘違いして、
彼女の評価を上げていくというエピソードがなく、
新鮮な気分で視聴することができた。
あと、今までは基本自分のためというスタンスで行動していたが、
アベル王子の身を案じて動き出すという動機もよかったと思う。
ただ、彼に再会するまで間はミーアとシオンの2人旅が続くことになるので、
ミーア側はともかくとして、シオン側に恋愛感情が芽生えないかと、
心配しつつも期待している面がある。
馬車を襲撃してきた賊についてだが、
ミーア一行の移動する経路が筒抜けだったうえに、
シオン王子いわく戦闘訓練を受けた連中ということなので、
どこかの国の諜報機関のメンバーという可能性が高い。
レムノ王国の状況によっては、
サンクランド王国が介入することになるという話も出ていた。
以前の時間軸でもティアムーン帝国の革命に介入していたようだし、
実際のところサンクランド王国に内通者というか、
工作員が潜んでいるということはないだろうか?
もちろん、シオン王子の差し金というわけではなく、
彼自身はその存在を把握しておらず、
正義の名の下に剣を振るっていただけというオチだ。
あと2~3話で原作のすべては描き切れないだろうが、
できるだけキレイにまとめてもらえればと思う。
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