
©つるまいかだ・講談社/メダリスト製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第8話「西の強豪(前)」~第9話「西の強豪(後)」感想
時間が取れなかったせいもあるが、前後編のエピソードだったこともあったので今回は2話まとめての記事になる。
第8話は「結束 いのり(ゆいつか いのり)」がスケート靴を途中の電車に置き忘れてしまい、それを「明浦路 司(あけうらじ つかさ)」が回収するまでの話。
コーチ不在の間でも、自分のやりべきことを見据えて準備をするいのりの姿に、確かな成長を感じる。そりゃ受付のおじさん「瀬古間 衛(せこま まもる)」も、わざわざ愛知から京都まで足を運んでくれるというものだ。
最初のファンが見守り続けてくれる展開はグッと来るし、主人公の最初の一歩に協力してくれた存在と考えれば彼の功績は非常に大きい。
第9話では西日本大会の決着が着く。いのりは見事をノーミスで演技を完走するが、「大和 絵馬(やまと えま)」に上回られたことで、惜しくも2位という結果になる。
主役が1位になれなかったのは残念ではあるが、長年努力を続けて来た絵馬が報われたのは込み上げるものがあった。
彼女は大器晩成型のタイプのようで結果が出るまでにかなりの時間を要したおり、チームの中では成長速度が遅いため、過去には他チームへの移籍を打診されるまでになっていたらしい。
強豪チームに入れば優秀なコーチや恵まれた設備の恩恵は受けられるが、それ相応のスペックや結果を要求されてしまうわけだ。容赦のない世界で震えてしまう。
そして強敵感をかもし出しながら登場したキャラクターたちは、ほとんど表彰台に上がってこれなかったわけだが今後活躍する機会はあるのだろうか?
というか競技を始めた時期を考えれば、いのりが銀メダルを取れたのも奇跡みたいなもの。絵馬みたいな人物からしてみれば、彼女の成長速度のほうが異常な気がする。
ちなみにその後描かれた「全日本ノービスB」の大会では、「狼嵜 光(かみさき ひかる)」が1位、可愛すぎるアピールの「鹿本 すず(かもと すず)」は2位という結果だった。
なんだかんだで、きちんと2位に位置しているあたりすずも大したものである。そして、表彰台に登った時のなんとも言えない味のある表情に注目だ!
本作シリーズレビュー
▼メダリスト – つるまいかだ / 【score1】氷上の天才
https://pocket.shonenmagazine.com/episode/3269754496613688683
コメント