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※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
第1話「始線。」感想
主人公の「広瀬 ナツ子(ひろせ なつこ)」は、
高校卒業後にアニメーターになり
作画監督、コンテ、演出などを経由して、
今では大ヒットテレビアニメの監督を務めるほどの人物。
若くして才能を発揮した彼女は天才監督と呼ばれていたが、
次回作の劇場用アニメ『初恋 ファーストラブ』のコンテ作業が、
思うように進まずスケジュールは大幅に遅れていた。
そんな時、アニメ界の巨匠と言われる
「鶴山亀太郎(つるやま かめたろう)」という監督が、
食中毒で亡くなるニュースを目にする。
彼が以前、手掛けた『滅びゆく物語』という作品は、
勇者「ルーク」とその仲間たちが、
世界を滅ぼす存在と戦う姿を描いた物語。
欝々しい展開に意味不明な内容ということで、
興行的に振るわず世間でも駄作扱いされているが、
ナツ子は何度も見るほどハマっていた。
そんなことに思いをはせながら、
差し入れの「ハマグリ弁当」を食べていたら、
食中毒になり彼女は悶絶しながら倒れてしまう。
しかし、目が覚めると
そこは一面砂漠という見慣れない場所!?
さらに化け物に襲われるが、
すんでのところで勇者「ルーク」率いる
「ナインソルジャー」に助けられる。
なんと、ナツ子がやって来たのは、
『滅びゆく物語』の世界だったのだ!
アニメ監督をしていた女性が、
劇中劇の物語に入り込むというストーリー。
ナツ子はこの世界においてのみ
発揮できる特殊能力があるらしく、
紙に描いた物体をそのまま具現化できる。
第1話では「巨神兵」のような化け物を創造して
襲い来る数多の敵を返り討ちにしていた。
今後それがどう活かされていくのかに注目したい。
なお、ファンタジーの世界観ではあるものの、
別の存在に生まれ変わったわけではないので、
転生したわけではなく転移したというニュアンスだ。
ただ、ナツ子が明確に亡くなったという描写がないので、
彼女が見ている夢の世界という可能性もありそう。
ナツ子は『滅びゆく物語』の先の展開を知っているため、
預言者的な立場になりそうだが、
すでに未来を変えてしまったので、
自分でも知らない体験をすることになるのだろう。
ちなみに『滅びゆく物語』については
ナツ子が子供の頃の作品のせいか、
キャラクターデザインをあえて今風にしてなかった。
逆にナツ子のほうは、かなり美少女だと発覚!
初見では『HUNTER×HUNTER』の
「コルトピ」みたいな外見だとあなどっていたが、
特殊能力を使用する際は隠れていた瞳が披露されるのだ!
……まあ、なんだかんで予想はしてたけどね。
ユニークな設定だし作画に力が入っているので、
追いかけて視聴する予定だ。
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