
6位 『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』
過去6度の人生を生きたリーシェが何度も時間をさかのぼり、
ついには敵国の妃として嫁ぐことになるという物語。
以前の人生で身につけた技術や経験を使って、
さまざまな問題に対処していくという展開になる。
いわゆるチート能力の持ち主ではあるが、
リーシェが好感が持てるタイプの女性なので、
ネガティブな印象を抱くことはなく、かなり見やすかった。
ただ、主人公の有能さゆえに物事が順調に進み過ぎるため、
驚きやハラハラ感はなく少々単調になりそうではある。
5位 『魔都精兵のスレイブ』
魔物と戦う女性だけの部隊にただ1人の男性が加入するという、
ひと昔前のラブコメでよく見かけた設定だ。
ハーレム的なシチュエーションを存分に活かし、
個性豊かなヒロインたちのセクシーシーンが楽しめる。
お色気要素も売りの1つであるのは間違いないが、
テンポのよいストーリーや迫力のあるバトルシーンなど、
全体的にていねいに作られており見どころが多い良作。
安定的な面白さはあるものの、既視感のあるキャラクターや
定番のパターンなどが見受けられるため、
本作ならでは個性がもう1つほしい。
4位 『佐々木とピーちゃん』
主人公の中年男性、佐々木が、
文鳥に転生した異世界の賢者から魔法の力を授けられて、
現実世界と異世界を行ったり来たりするという内容。
どちらの世界でも騒動に巻き込まれることになり、
かなりカオスな展開が繰り広げられるのが特徴。
物語の目的や軸が少々わかりにくいため、
どういう作品かと人に説明するのが難しい側面がある。
登場人物に興味が引かれるため面白く見られているが、
特に佐々木役の声優である杉田智和の
落ち着いたトーンの演技が個人的にツボである。
3位 『治癒魔法の間違った使い方』
勇者として召喚された2人に巻き込まれる形で、
異世界に渡った少年、ウサトが主人公の物語。
ウサトが治癒魔法の使い手であるにかかわらず、
肉体を鍛えるための過酷な修行を課せられる、
という意外性のある展開が面白い。
登場人物に善良な人間が多く、
ストレスなく見られる点もポイント。
異世界転移モノでありながらスポ根のような熱さもあり、
そのギャップが面白さにつながっているのだと思うが、
ストーリーの進みの遅さは気になるところ。
折り返しまで見ても、若干盛り上がりに欠ける印象はある。
2位 『最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。』
スキルが人生のすべてを決めてしまう世界で、
最弱として生まれてしまった少女フェミシア。
私がこのぐらいの年齢の娘がいてもおかしくないせいか、
必死に生きていこうとする彼女の姿に感情移入してしまい、
目が離せなくなってしまったところがある。
つまりは今期の「ひいき枠」だとご理解いただきたい。
背景の自然をキレイに描いていたり、
少しひねった異世界転生の要素があったりと、
個人的に気になる点があって視聴を続けているが、
正直、人を選ぶ内容なのは間違いない。
先に言い訳をしておくと、多少おかしな展開であっても、
フェミシアが笑顔のラストなら高得点をつけてしまうと思う。
1位 『ダンジョン飯』
現実に存在しない生物を調理して食らうという、
描写に力を入れた一風変わったファンタジー作品。
メインとなる目的は存在するものの、
ほぼ一話完結で進んでいくため非常に見やすい。
かわいげのあるキャラクターデザインに、
完ぺきなキャスティングということで、
主人公たちの掛け合いもとても楽しく見られている。
懸念点があるとすれば連続2クールが決まっている点。
毎回、食料の調達から食事という展開だけでは、
さすがにワンパターンになってしまいそうではある。
多少の変化はほしいところだが、
コンセプトから外れすぎても受け入れがたくなりそうなので、
うまくバランスを調整してもらいたいところ。
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