
©若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
『Layer 7 雨降って地固まる』感想
秋里コノハと六田守が協力してリヤカーで
なにやら機材を運ぶシーンから始まる。
コノハをメイン原画とした企画を、
アルコールソフトのメンバーに承諾してもらうため、
設定や段取りをつめておく2人。
社内に入る直前におじけずくコノハが、
自分を奮い立たせるために聞いた曲は、
なんと『魔法少女まどか☆マギカ』の
オープニングテーマ『コネクト』。
普通に曲が流れ出したので、
今回はこの曲にオープニング映像を合わせるのか!?
と一瞬期待してしまったが、
さすがにいつもの曲と映像だった。
そして社内に入ると、
社長を除いた全社員で「10億円稼ぐゲーム」の
企画会議がすでに始まっていた。
正直、前回の展開を考えると、
何人かは辞めていてもおかしくない状況なのに、
誰1人欠けていないようで感心してしまった。
同じ状況に陥ってしまったとしたら、
私なら普通に逃げていると思う。
残っていたとしても、
せいぜい創業メンバーぐらいだと思っていたが、
みんなそれなりに愛着はあるのかもしれない。
そして未来人という正体を隠しつつ、
タブレットで自分のイラストを見せながら、
プレゼンを行なうコノハ。
今までに見たことも無いような
クオリティのイラストに沸き立つスタッフたち。
しかし、企画担当の下田かおりからは、
このイラストを再現できるほどの環境が社内にない、
という理由で却下されてしまう。
そこへリヤカーで運んでいた機材を伴い守が登場。
私はハード面の知識が全く無いので詳細はわからなかったが、
ようするにこの機材は、守が作り上げたハイスペックマシン。
コノハから聞いた未来のマシンの仕様をヒントに、
今後生み出される機能を疑似的に再現したとのこと。
守、スゴくね?
当時のCGは解像度も低いため、
この機材であればなんとか対応できるらしい。
開発環境はなんとかなりそうだが、
下田かおりとしては最大の懸念点が残っていた。
それはコノハが開発の最後までいてくれるかどうか。
今までのコノハ去り方を考えると、
企画の責任者としては当然の確認だと思う。
それでなくても美少女ゲーム業界というのは、
シナリオライターやら原画家やらがバックレたり、
という珍事がフツーに起こってしまう業界だ。
おそらくコノハの言っていることの
半分ぐらいは理解できなかったと思うが、
彼女の美少女ゲームに対する熱い想いが伝わったのだろう。
納得してGOサインを出すかおり。
まあ、これまでの傾向からすると、
コノハがいなくなるのは「ゲームの完成直後」なので、
そこは大丈夫ではないかと予想している。
そして入院中のてんちょーこと六田勝の見舞いに訪れる、
上原メイ子と下田かおりの2人が描かれる。
つーか、この2人イイ娘すぎないか?
前回の騒動があった上で、
変わらないテンションで話してくれるなんて、
下手すりゃ息子の守よりも親しげな雰囲気もある。
描かれる予定はないとは思うが、
彼らの出会いや関係についても気になるところ。
そんな中、逮捕されたプロデューサー・市ヶ谷が、
アルコールソフトの『HOROSCOPE ホロスコープ』を
本気でコンシューマ移植しようとしていたことが判明する。
そのことに心を打たれた六田勝は、
心を入れ替えて現在開発中のゲーム制作のために、
資金集めに奔走することになった。
ゲーム開発が進んでいく様子については、
ダイジェストで一気に描かれていた。
カレンダーが1999年9月になっていたので、
少なくとも3ヶ月は時間が経過していたと思われる。
ある日の深夜、作業中だった守が
コノハのバッグに異変を感じて中身を確かめると、
1本のゲームソフトが光り輝いているのに気づく。
そして箱を開いた瞬間、守は光に包まれて消えてしまったのだった。
というわけで、コノハだけでなく、
守までがタイムリープしてしまったという驚きの展開。
ますます目の離せない展開で次回も楽しみだ。
おそらく過去の出来事が描かれるのだと思う。
▼タイムリープの日付ときっかけとなったゲームソフト
1回目『同級生』 1992年12月17日
2回目『痕 ~きずあと~』 1996年 7月26日
3回目『Kanon(カノン)』 1999年 6月 4日
4回目『天使たちの午後』 1985年 ←守の行き先?
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