【アニメ】『俺だけレベルアップな件』第1話 レビュー

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『01 I’m Used to It』感想


元々は韓国で生まれた小説が原作。
そのせいか一時期テレビCMで『ピッコマ』がやたらとプッシュしていたので、
読んだことがなくてもタイトルは聞いたことがある、という方は多そう。
(※『ピッコマ』の母体は韓国)

私の場合、マンガ版のほうを2、3年前ぐらい前に、
最初の何話かを読んだ記憶がある。

しかし、当時は『主人公だけ~』というような設定の、
類似した作品が多く詳細は覚えていなかった。


近未来世界とファンタジーをミックスさせたような世界観で、
十数年前に現実と異次元を結ぶ『ゲート』が出現したことで、
超常的な能力を持つ『ハンター』が生まれるようになった世界が舞台。

『ハンター』としての能力は生まれつき決まっており、
S級からE級の6段階に振り分けられてしまい、
基本的にはそのランクがくつがえることはない。

主人公の水篠 旬(みずしの しゅん)は、
その中でも最底辺に位置するE級ハンターの少年。

第1話ではそこまで描かれなかったが、
タイトルにもある通り彼だけがそのルールに縛られない
生き方ができるようになる、という展開だったと思う。

作画も比較的キレイだったし、
バトルシーンに関しても迫力があったので、
視聴は継続する予定。

ただ、底辺からの成り上がり系物語の場合は、
主人公にどれだけ感情移入できるかが、
重要なポイントになっていると考えているので、
今後描かれるであろう水篠 旬のキャラクター次第といったところ。


少々疑問だったのは、彼が不向きな『ハンター』をやっている理由について、
入院中の母親の費用を稼ぐためであったり、
大学受験を控えた妹のためだったりと、
旬が働かなければならない理由はよくわかる。

だが、この社会にはほかに仕事は存在しないのだろうか?

『ハンター』という職業である程度稼げているのならばまだわかるが
旬は人類最弱兵器と揶揄されてしまう存在だ。

仕事に参加してもほとんど成果物を得ることができずに、
時には入院するほどの大けがを負ってしまうこともあるらしく、
本人も言っていたが割に合う仕事とはどうしても思えない。

彼は普通の若者のように見えたので、
同じく肉体労働をするにしても、
もう少し安定的に収入が得られそうな職が
あるような気がしてならないのだ。

このあたりは原作元である韓国の失業率を
反映してのことかもしれないと考えて少しだけ調べてみた。


▼総務省統計局の情報を引用

日本の失業率(※単位は%)
2018年 2.4
2019年 2.4
2020年 2.8
2021年 2.8
2022年 2.6

韓国の失業率(※単位は%)
2018年 3.8
2019年 3.8
2020年 4.0
2021年 3.7
2022年 2.9


確かに日本よりは高いが、それほど差が無いという印象。
この数値であれば同じ表に記載されていた、
アメリカやヨーロッパ諸国のほうがよほど高い。

2022年で言えば、アメリカは「3.6」でイギリスは「3.7」
イタリアにいたっては、なんと​「8.1」​だった。

結論としては『ハンター』という
仕事をしなければならない必然性はさておき、
「不本意な仕事をしなければならない状況」あるいは、
「生まれによってすべて決まっている行き詰まった状況」などに、
共感を呼ぶ構造にしたかったのかもしれない。

 

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