【アニメ】『嘆きの亡霊は引退したい』第11話~第13話 レビュー!

アニメ

©槻影・チーコ/マイクロマガジン社/「嘆きの亡霊」製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。


一風変わった「なろう系」コメディ!


アニメの終盤は「リィズ・スマート」にボコられた、
「霧の雷竜(フォーリン・ミスト)」関連のエピソード。

リーダーの「アーノルド・ヘイル」は、
「クライ・アンドリヒ」をレベルに見合うだけの戦闘力がない、
軍師タイプと分析していた。

惜しいッ! 戦闘力がないのは事実だが軍師ですらナイ!!
彼の正体は「シトリー・スマート」のヒモである。
「100億」近いお金をクライに貸しているシトリーの提案は3つ。

1、シトリーを監獄にぶち込んで踏み倒すこと。
2、シトリーがクライの嫁になること。
3、クライがシトリーの婿になること。

夫婦になって資産を一本化すれば、
借金も帳消しにできるという理屈だ。
「2」と「3」で分けているあたり、
彼女のほうにもこだわりがあるのかもしれない。

美少女からの求婚だが、
シトリーの正体を知った今となっては、
全くうらやましさを感じない。
……イヤ、嘘だ。ほんの少しだけうらやましい!


なお「足跡」の副クランマスター「エヴァ・レンフィード」いわく、
無駄遣いせず計画を立てれば「ストグリ」の収入でも返済可能らしい。
半端ない収入である。

そんなこんなで「霧の雷竜」の連中は、
スマート姉妹にハメられて「1億以上」の
お金を奪われてしまうというオチ。

酒場で田舎モノがイキっていただけなのに、
こんな目に遭ってしまって、少々気の毒に感じてしまった。


1クール視聴した上での感想について。
事前情報無しの状態で見始めたが、
思いのほかハマってしまった作品。

無能を自覚している主人公が、
なぜか周囲に評価されまくっているという構図は、
現代劇ではともかく​ファンタジーでは珍しかった​と思う。

有能なのにパーティーから追放されてしまうという、
いわゆる「追放系」フォーマットの逆を突いたと、
個人的には予想している。

クライが根拠なくヒロインたちに
好かれているところは「なろう」系っぽいのだが、
彼を嫌っていたり苦手としているキャラクターも登場するため、
バランス的にはちょうどよかったところもある。


また、クライは善人というワケでもないので、
好感が持てる人物とも言い難いが、
変にイキったりドヤったりもしていないせいか、
不思議と嫌いになれない魅力も感じた。

おそらく「小野賢章」の演じ方が絶妙だったおかげだと思う。

「第2期」の制作も決まっている情報は素直に楽しみではある。

コメディ要素の強いファンタジー作品をお探しの方は、
ハマると思うので、ぜひご視聴いただきたい!


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