
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
作品概要
著者:田村茜
レーベル:ゼノンコミックス
シリーズ名:モブ子の恋
発売日:2023年09月20日
出版社:コアミックス
動画も作りたかったけど時間の都合で、ざっくり感想!
▲以前書いたシリーズ初見の方向けのレビューです。
どんな作品が知りたい方はこちらをご覧ください。
今回、主役の2人、田中信子(たなか のぶこ)と
入江博基(いりえ ひろき)のエピソードは全体の6割ぐらい。
あとは田中さんの同期メンバーの話だったり、
入江くんの幼なじみの熊井(くまい)くんから見た
入江くんを描いた「特別編」という短編が収録されている。
というわけで、14巻~16巻を見直して
市役所同期4人の情報を整理してみた。
多少、人事に関わったことがある自分としては、
配属先は適材適所な気がする。
作者の方がどこまで考えたかわからないが、
ビジュアル面、性格面、人間性などを考慮すると、
イイ感じの配置だと思う。
●市民課 戸籍係
田中 信子(たなか のぶこ)
主人公。愛媛の市役所勤務。彼氏の入江博基は、
広島で大学院生をしているため遠距離恋愛中。
●総務課 広報係
隅 明日香(すみ あすか)
喫茶店の店長をしている幼馴染、
太一(通称:たいちゃん)に想いを寄せている。
●税務課 徴収係
青池 芽衣(あおいけ めい)
大阪に遠距離恋愛中の彼氏がいたが、
15巻で別れてしまい傷心中。
●社会福祉課 生活保護係
塩谷 朔也(しおたに さくや)
青池さんのことが気になっていたが、
16巻で彼女への好意を自覚する。
前回16巻が、隅さんがたいちゃんへ
想いを打ち明けようとしたところで終わってしまったので、
非常に気になっていた。
個人的に隅さんの告白シーンは結構グッと来た。
田中&入江カップルの告白シーンもなかなか良かったが、
彼らはお互い好意を持っているというのが読者にはわかっていたので、
それほど緊張感はなかったというのが正直なところ。
今回の隅さんに関しては、
自分を妹のように見えている年上男性が相手ということで、
なかば玉砕覚悟のようなシチュエーション。
大人っぽいビジュアルの隅さんではあるが、
少女漫画のような正統派の告白シーンを見せてもらった気がする。
次は夏季休暇中の田中さんのエピソード。
広島におもむいて大学の友達である、
早川芙美子(はやかわ ふみこ)通称:ふみちゃんと再会。
ふみちゃんに彼氏ができて、という話も出てくる。
一応、結婚も視野に入れている田中&入江コンビではあるが、
場合によっては、ふみちゃんのほうが先に
ゴールインしてしまいそうな雰囲気もある。
続いて休暇を利用して、旅行に行くことになった田中さんと入江くん。
いつもとは違うロケーションなので、デートも特別感が出てイイ感じ。
背景にも注目してほしい。
ワケあって田中さんのほうから
入江くんにキスをするシーンがあり、
かなりドキドキしてしまう。
田中さん大人になったなぁ……。
最後は塩谷くんが主観の話。
彼の目線では青池さんが、本当に魅力的に描かれている。
彼女から「友達」として信用されてはいるが、
塩谷くんがなりたいのは、そのポジションでないのがツライところ。
塩谷くんが一歩踏み出そうとするが……。
というところで17巻は終了。
前回の16巻に引き続き、今回も非常に気になる終わり方。
個人的にはかなり応援しているが、
予想としてはそう簡単には行かない気がする。
ガンバレ、塩谷!
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