
©槻影・チーコ/マイクロマガジン社/「嘆きの亡霊」製作委員会
※人名、組織名などは敬称略でお伝えしております。
最強パーティーのリーダーは実は最弱!?
若手最強のパーティー
「嘆きの亡霊(ストレンジ・グリーフ 通称:ストグリ)」のリーダーにして、
帝都ゼブルディア最強最大のクラン
「始まりの足跡(ファースト・ステップ 通称:足跡)」のマスターである、
「クライ・アンドリヒ」。
彼はさまざまな偉業や能力が噂される謎の人物だが、
その実態は才能もやる気もないという凡庸な人間だった!?
主人公のクライは幼い頃に、
「幼なじみ5人」と共に「ストグリ」を結成。
だが、メンバーが才能を開花させていく一方、
自分だけが伸び悩みやる気を失ってしまい、
足手まといになる前にパーティーを抜けることを提案する。
ところが逆に「ストグリ」のリーダーにされてしまい、
そのまま成り行きで役割を続けているという状態だ。
クライは重要な立場にいながらも自らが責任を負うことを嫌い、
仕事や問題が発生したとしても人に任せてばかり。
しかし、周囲の人間が彼の言動を
勝手に良いほうに解釈してくれる上に、
偶然に偶然が重なり問題をうまく解決してしまうので、
さらにクライの評価が上がっていくという展開になる。
クライ本人としては自分の能力の無さを自覚しているため、
すぐにでも「引退」したいと考えているが、
なかなかそうもいかないところが面白い部分だ。
一言で言えばファンタジー世界を舞台にした、
「勘違い系コメディ」といったところだろうか?
一時期、流行った追放系を逆転させたような構図に見える。
ちなみにクライは幼なじみの5人から謎の信頼を得ている様子。
というか、むしろ高く評価されていると言ってもいいぐらい。
実はクライ本人も気づいていない
何かしらの能力の持ち主なのかと思いきや、
現時点ではそういった描写がないので、
本当にフツーの人間なのかもしれない。
なお、幼なじみ組の中で「リィズ・スマート」だけ
先行して合流したため彼女の見せ場があったが、
ぶっとんだキャラ過ぎて引いてしまった。
ほかの幼なじみもリィズ同様ヤバイ可能性があるため、
人間的にまだマトモなのがクライだけ、というオチはありそうだ。
今のところ幼なじみ5人は回想シーン以外で全員集合していないので、
今後はそのあたりの部分も回収されるのを期待している。
登場人物や専門用語が多く、
私のようなオジサンでは把握しきれないのがツライところ。
没頭できるほどハマっているワケではないが、
毎話のOPとEDの入り方や次回予告に仕掛けがある点、
肩の力を抜いて楽しめる内容は気に入っている。
少々、気になったのは公式サイトにおけるクライの紹介文。
「運が悪いだけの凡庸な人間。」と記載されていたが、
アニメをここまで見る限りは、
「運だけが異常に良い人間」にしか見えない。
運が悪い要素はこれから描かれるのか?
それとも本人だけが運が悪いと感じているのか?
疑問に感じてしまった部分だ。
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