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©石坂ケンタ/KADOKAWA/「ざつ旅」製作委員会
第1旅「はじめの1225段」感想
新人漫画家の「鈴ヶ森ちか」は仕事が行き詰った気分を払拭するために、行き当たりばったりの旅行に出掛ける。ちょっとした気分転換のつもりだったが、彼女は旅の魅力にどっぷりとハマっていくのだった。
一言で言えば、女性を主人公にした趣味系アニメの「旅モノ」。ちかが1人旅をのんびり楽しむ様子が描かれており「日常系」に通ずる雰囲気を感じた。
主人公が大学生であると同時に漫画家で、新人賞を獲得した賞金を旅の予算にあてているという設定だが、彼女のバックボーンはさらりと触れられただけ。
これから少しずつ明らかになるのかもしれないが、1話の時点では旅先の描写により尺が割かれていたので、普段の生活ではなく旅をメインに描く内容になるのだと思う。
道中は誇張の無い1人旅で、特にドラマチックな展開は起こらない。ただ、どんな乗り物を使い目的へ行き、どんな物を食し、どんな風景を見たのかをていねいに描いているため、旅を満喫する様子を楽しむことができる。
特に背景の描写に注目! 実際の場所をモデルにしているらしく、リアリティを感じる絵作りをしていたので、その場所ならではの雰囲気が伝わって来るハズだ。
ちなみに最初の目的地は「福島県会津若松市」。次に主人公が向かう場所も気になるし、住んでる場所の近所だったり自分に縁がある場所であれば、親近感を覚えたりもするだろう。
キャラクターに関してはまだ何とも言えないところだが、ナレーションに「窪田 等」を起用しているところも気に入った。
一番有名なのは『情熱大陸』だが、任天堂のソフトを始め数多くのCMを担当しているので、一度ぐらいは聞いたことがあるハズ。
彼の優しげで温かみがあり、かつ非常に聞きやすい声のおかげで、作品にある種の落ち着きのようなものが生まれた気がする。
ストーリーに大きな動きは無さそうなので引き続きレビューを書くかは微妙だが、好みの作品なので視聴は続ける予定だ。
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